チェーホフは初読。
『桜の園』が吉田秋生「櫻の園」(映画化された)の元ネタということは知っている。
あと最近読んだ、ふみふみこ『さくらの園 』も『桜の園』のオマージュらしいが、何しろ『桜の園』を読んでいないのでわからない。
読んで身につまされ痛々しい。
『かもめ』の主人公トレープレフのラストのような勇気もない、ワーニャ伯父さんがごとく偏屈な中年になった自分は、それでもこの現実を生きていかざるを得ない。
一〇代のときはそんなこと思いもしなかっただろうし、この小説の意味を実感することもできなかっただろう。
そんな気持ちを理解できることが、いいことなのかどうなのか……
それでも、生きていかざるをえないのだ!