【本】門井慶喜『銀河鉄道の父』

宮沢賢治の父親を描いたものって珍しい。妹のトシは賢治の詩「永訣の朝」から、弟の宮澤清六は著作の「兄のトランク」(解説によると清六は『未来少年コナン』が好きだったという。)を通して知っていたけれど、父親については何も知らなかった。

『銀河鉄道の夜』は上京してすぐ、近所の古本屋で三冊一〇〇円のセールで遠藤周作井上ひさしとまとめて買った。それまで教科書レベルでしか読んだことがなかったが、『銀河鉄道の夜』は僕にとって掘り出し物で何度も読み返し読み返すたびに泣いてしまう大切な本になった。三三円だったのに。

門井慶喜氏の本でまた興味が湧いてきたので、今度はちゃんと全集で読もうかな、と思う。まあこんなの思いつきだから明日になれば忘れているかもしれないけれど。

僕にとってのコナンは名探偵コナンでもコナン・ドイルでもコナン・ザ・グレートでもなく未来少年コナンだ。もちろん猫にコナンでもない。