【夢】小学校の社会科見学で、僕たちは地元職人さんの作業場を訪問する。

職人さんは、油粘土でオカリナのような笛を作ってその場で笛を吹くことを生業にしている。
器用に笛を作ってから、職人さんは褌一丁になって作業場にある冷水で満たされた風呂に入り、身体を冷やしている。
「肺の中の冷たい空気が穴を通ったときにいい音が出る」
とのこと。
職人さんに促され僕たちも服を脱いで一緒に水風呂に入る。
寒さでガタガタ震えている。
じゅうぶん身体が冷えたのだろう、職人さんがおもむろに笛に口をつける。
びしょ濡れた笛は
「ボエッ」
と汚い音を立てて崩れる。

先生は
「綺麗な音色でしたね〜」
と感想文に悪いことを書かせないように誘導ていることが、僕たちには見え見え。