【夢】僕は大学の入学式に出席している。

通常の大学時代の夢と違ってそれが明確に現在進行中の出来事で
「こんな年齢で入ったら僕だけ浮いて馴染めないんだろうな〜」
「今日映画の予約をユナイテッド・シネマとしまえんでしていたのに説明会で観られない」
などと思ってる。
入学式のあと老女性教授に呼ばれ、同じ科の生徒がゼミの教室に集められる。
ゼミで使うプリンターの購入費を徴収される。

偏差値五〇ぐらいの大学で、
「全く受験勉強しないで入ったからまあこんなもんか」
と僕は諦観している。
この大学で僕は文化人類学の研究をするつもりだ。
興味はあったけれども勉強したことのないジャンルの学問をこれからちゃんとやり通せるか不安。
隣に外国人(白人)の生徒が座っている。
英語で話しかけてくるが意味がわからず、僕はあたふたしている。

老女性教授の配ったアンケート書類を生徒が記入している。
僕以外の生徒はもう仲よくなって喋っている。
僕だけがポツンと座っている。
失敗したなあ……と思いながらひとり帰宅。
ぼんやりしながら歩いていると、私立大学の初年度学費(入学費含む)を払うほどの経済的余裕が自分にないことに気づく。

  *  *  *  *  *  *

目覚めた後、
「ああ夢でよかった。朝からユナイテッド・シネマとしまえんで映画の予約をしていたんだ。大学の入学式に出ていたら映画鑑賞できないところだった」
僕は胸をなでおろす。