【夢】僕はチンチン電車に乗る。

電車は温泉街から出発しようとしている。
振り返ると、温泉街の周囲の山に巨大な竜巻が発生し、山腹から天に向かってドス黒い柱が伸びている。
電車が出発と同時に、竜巻が山腹と接している部分が明るくなる。
これは爆発するぞ……と身構えると案の定、凄まじい爆音とともにマグマを吹き出し爆発する。
チンチン電車はスピードを上げて走る。
周囲に火山煙が迫り、今にも電車は呑まれそうになる。
「火山弾がとんでくる!」
恐れおののいていると、後部ガラスに小石がカツンカツンと当たる程度で済む。
山を越え次の駅に到着する頃には火山煙はただの霧になり、僕も乗客も火山のことを忘れてしまう。
席の取り合いに興じている。