【本】『地政学の逆襲』ロバート・D・カプラン

昨年末読んだ『南シナ海 中国海洋覇権の野望』の著者が書いた本。
地政学の歴史と現在の世界における地政学的なものの見方の概観。
昔から興味のあった学問で意味のわからない部分はないけれども、はじめて読む概念があったりして覚えたり考えたりしながら読んでいると思いのほか時間がかかる。
毎日少しずつ」合計五時間前後、期間は足掛け一〇日ほど。

気になるのは(解説にも書いてあったが)驚くほど日本に関する記述が少ない点。
イランやトルコ、ギリシアにすらそれなりの章を割いているのに、日本に関しては「ファシスト日本」など定型化した表現でさらっと書いているのみ。
アメリカのリベラル一般はこんなものなのだろうか。

いま中国の海洋進出を防ぐという意味で、地政学的に一番重要な場所は台湾だという。
たしかにそのとおりだが、それは日本が対中国で踏ん張っている前提もあるだろう。
日本が中国よりの国になったら台湾どころの話ではない。
そもそも第二次世界大戦以前の状況を経ての今があるわけで、イランやトルコ、ギリシアより日本が地政学的に軽いとはけっして思えないのだけれども。

日本はアメリカに従順すぎるからなめられているのかもしれない。
主張すべきことは主張しないと……

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