【本:漫画】『機械仕掛けの愛(1~2)』業田良家

業田良家氏は高校ぐらいから青年誌の四コマを読んでそれなりに追いかけてきたつもり。
ギャグともシリアスともとれない混じりあった作風だったが、最近は分離する傾向にあるようだ。

『機械仕掛けの愛』は同作者のシリアス志向の方向性である『空気人形』の延長線上にある。
寓話的だったリアリティラインがSF寄りになっている。
アイザック・アシモフ『われはロボット』が、二一世紀になって日本人のギャグ漫画家の手によってリブート(再起動)されるのを見る……不思議な気分。
フレドリック・ブラウン氏や藤子・F・不二雄氏を彷彿とさせるストレートなショートショート。

15年01月28日先日読んだ『ショートショートの世界』で絶滅寸前だったショートショートが、ここによみがえっていた!

個人的には『家族増員法』『罪と罰の匣』が好き。