【映画】『オン・ザ・ロード』

膨大な量の原作を全てなぞることは不可能でエッセンスを取りだすしかないにしても、キャッチーな部分を抜粋しただけ過ぎる。
原作にあるニュアンス、過剰で混乱しきって焦りに背を押され輝きも一瞬でこぼれ落ち残る喪失感……が伝わってこない。
あの頃はワルだった、武勇伝的に美化された思い出。

ただしラストは良かった。
原作で冗長気味だった感情がシンプルに抽出されている。
ディーンがあこがれの対象から人間に堕ちていく……しかしディーンは最初からディーンで、特別の人でない。
主人公が変わったのだ。

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