【映画】『マイレージ、マイライフ』

解雇宣告のプロフェッショナルである主人公が、新システムの導入によって自らがリストラされるかもしれない立場となる。
環境の変化とささやかな事件の積み重ねで、確固とした信念を持ってきたはずの主人公が、孤独(自由)と連帯感(拘束)のはざまで揺れる。

孤独に耐えて生きる覚悟がある人間でさえも時には動揺する……かように人生は一筋縄でいかない。
それでいて家族愛を選んでハッピー・エンド、という単純な(王道で観客がその場限りで安心できる)結論に至らないところに制作者の一筋縄でいかない姿勢を感じる。

個人的には、あまりに自分とかけ離れたシチュエーションで感情移入しにくいキャラクターで進行するストーリーなので入りづらかった。