【本】『パスポート・ブルー(全12)』石渡治

宇宙飛行士になるためエリート進学校に入学した主人公が、詰め込み教育に疑問を感じて友達の通う普通の中学校の授業を受けて衝撃を受ける。
「“これ”がフツーの……中学校なのか!?」
授業中なのに先生を無視して話を続ける生徒、雑誌を読んでいる生徒、麻雀をする生徒。

……ゆとり教育ってそこまでひどいのか。
そういう普通の学校からがんばって宇宙飛行士になる、という展開なら納得行くけれども、「その環境に流されてダメ人間になるのがオチ」とはすごい書き方だ。

宇宙飛行士ものというしばりの中で石渡氏が苦しんで描いているさまが見受けられる。
その中でもいくつかのエピソードは宇宙飛行士漫画として成功していると思う。
しかしおそらく石渡氏が得意であろう展開と宇宙飛行士漫画と相性が悪いのか、漫画的に面白くなるほど宇宙飛行士と関係ない話になる。

せっかく舞台が宇宙に広がってもそこで活躍する人物は主人公の知り合いばかりで、広いのか狭いのかよくわからなくてウニャ〜となってしまう。

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