【映画】『ローン・サバイバー』

海兵隊とタリバンの銃撃戦が素晴らしい。
新鮮な表現でなおかつ凄まじいリアリティの戦争描写、僕の中では『プライベート・ライアン』の分水嶺を越えている。

しかしそれ以降の展開はよくあるハリウッド映画のパロディのように予定調和になっていく。
子供を使ったいい演出によい意図を感じない。
そしてこの後起きるかもしれないすさまじい悲劇の可能性に関して映画内ではあまりにも触れなさすぎて、違和感がある。
前半の容赦なさに対して、アメリカ人観客に対して安心させる要素(アフガニスタンでおこなった行為の正当化)を若干でも与えたかったためだろうか。