【映画】『トカレフ』

娘を殺された元ギャングのポール(ニコラス・ケイジ)は、犯人探しに奔走する……

娘を殺されたことをきっかけに、精算せずに隠蔽しただけだった過去の自分が吹き出す。

過去の過ちから起因する恐怖(自分の思い込みによる犯人探し)から誤った方法(暴力を暴力で解決する)を繰り返す。
周囲の助言、忠告を聞かない。
関係のない人を巻き込んでいく。

その成長のなさ加減、自分勝手さ加減が、完全な成長をしなかった主人公を象徴している。

かけがえのない友人を失い、最後の最後に自分の過ちに気づくが、時すでに遅し。
最後に残った唯一の味方に別れを告げ、ポールはケジメをつけるため死地へ赴く。

因果応報だが、やるせない。