【本】『新・ローマ帝国衰亡史』南川高志 コメントを残す 「ローマ人」とは民族や国籍でなく曖昧なアイデンティティだった。 外部から人材を得て国力を増強した歴史があっるにも関わらず、高まる外圧のもとに内なる他者の排除が始まる。 ゲルマン人という名前の民族があったわけではない。 ローマ人の蛮族に対するレッテル貼りだ。かくして尊敬されない国になり「ローマ人」国家の本質が失われる。 最盛期のローマ帝国が崩壊するまでたった三〇年。 外敵によって倒されたのでなくローマは自滅したのだ。