【映画】『猿の惑星 新世紀(ライジング)』:ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞

前作から一〇年後、致死性ウィルスによって絶滅寸前となった人類、地球は知能を得た猿が支配しつつあった……かろうじてコロニー内で生き延びた人類は猿のテリトリーに足を踏み入れ、衝突が起こる……

人間の中の敵、猿の中の敵……共感できるものできないものは種を超える。
コミュニケーションの衝突がドラマを作る。

映画が終わってから考えてみると、ボス猿とワル猿が衝突することは避けられなかった。
たまたま人類と出会ったことをきっかけに下克上を起こしたに過ぎず、出会わなくても、いずれ衝突していただろう。

日本と中国、中東とアメリカ……国同士のいがみあい、人類の本質を象徴的に描いている。
たかが猿の話なのに考えさせられることしきり。

こんなによくできた物語はそうそうないのに『猿の惑星』というだけで敬遠する人も多いことが残念。
(僕が観た回も、上映開始から一週間以内なのに観客は数人)

はたして『猿の惑星』だから観に来ることのメリットと敬遠するデメリット、天秤にかけてどちらが有利なのだろうか。