十数年前、とある雑誌で仕事していたときのこと。
「この前イ●ロー選手が風俗に行って、ローションヌルヌルプレイで『いいね！』と言った」
とだけ書かれたFAXが編集者から送られてきて、
「この原作で三ページにしてください」

僕「ええっ！　これが原作？　情報が一行しかないのに!?」
編集者「そこを松田さんの腕で面白おかしく膨らませてください！」
僕「これだけで面白くするなんて手塚治虫先生にも無理やで!?」
編集者「いいん★ですよ、そんなの適当に面白おかしくで。この雑誌は土●とかト●●クの●ちゃんみたいにギリギリ字が読める人に合わせて作ってるんだから」

……の雑誌でしばらく仕事をしていたのだが、同じ誌面で連載していたのが吾妻ひでお氏で、それはのちに『失踪日記』として単行本化されたものだった。合掌。
（吾妻ひでお氏逝去のニュースを読んで）

六時起床。
空が暗かったのもあって朝から憂鬱。
頭を切り替え仕事できない。
ボーッとしたり机にうつ伏したり鬱々として時間を過ごし、九時過ぎようやく仕事開始。
単行本漫画企画の下描き作業。
なかなか集中できず四苦八苦。

一五時過ぎ、郵便を出すため公園を横切る。
雨が降りそうで降らない暗鬱な曇り空。

その後もずっと仕事。
午前〇時ようやく布団に潜り込むが、なかなか寝付けず苦しい。
　

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