「君は空気読めないね」って言ってくるやつは大概
「お前は俺の気持ちを汲め」
と言うことだ。
気持ちを伝えるのが下手なことを俺のせいにするな。
またそれと同じように
「みんながそう言ってる」
におけるみんなって誰だよ。
そういうこと言ってくる奴は他人のせいにしてこちらを責める人だと僕は思っている。
収斂進化とはサメとシャチのように全然違う系統の生物が似たような形になることだが、僕が思うにカマキリとケンタウロスが似ているのも収斂進化だ。
もっというと金玉とクルミもそうだし、今日道に落ちていたセミが突然ブブブ！と震えた様子は、まさしく携帯のマナーモードとセミが収斂進化した結果。
昨夜は一時まで眠れなかったので睡眠不足、定刻の六時に布団から出た後、強い眠気がで行動できず、机にうつぶして寝てしまう。
七時過ぎ目を覚まして、これはいかんと走りに出る。
七時三五分より公園を四五分ジョギング。
すがすがしい秋空。
一〇月にしては暑いけれど、一時期に比べるとだいぶ涼しくなってきた。
イチョウの葉は黄緑と黄のまだら模様、樹の下には熟した銀杏の実が沢山落ちていて臭気ぷんぷん。
#ロッキングオン名盤500
Fairport Convention『What We Did On Our Holidays』を聴きながら走る。
一曲目「Fotheringay」が僕のお気に入り。
フォークロックだけれどそれだけで終わらずいろんな要素が入っている。
目新しくはないけれど何回も繰り返し聴くことができる。
シャワー朝食後、九時から仕事。
単行本漫画企画のペン入れ作業。
夕方、気分転換に公園を散歩。
まだ一六時なのにあたりはすっかり橙色、夕方真っ盛り。
秋になると日が沈むのが加速度的に早くなっていくことを実感。
二二時まで仕事。
二二時半就寝。
昨夜は二二時半に布団に入って眠ったけれど二時頃唐突に目覚めてしまい、そのあと眠れなくなってしまう。
仕方なく寝室から出て仕事を始める。
五時頃になると眠くなってきたのでまた寝室に戻る。
目覚ましを八時にセットしたけれど、いつのまにか目覚ましを止めてしまったみたいで九時過ぎまで眠っている。
夜は眠れないのにいったん寝てしまうと朝は起きられないって、本当にうまくいかない。
シャワーを浴び朝食をとったあと、一〇時から仕事を始める。
単行本漫画企画のペン入れ作業。
昨夜は眠れなかったので、二一時半に入浴して身体を温める。
二二時半就寝。
原稿のペン入れ、背景込みで一日五ページできるようになった。
一ページ二時間を切るように頑張りたい。
昨夜お風呂に入った甲斐があって比較的熟睡できたので、途中で目覚めることなく定刻六時に起床。
窓の外はザーッという音、土砂降りの雨。
シャワーと朝食のあと仕事していると、突然明るくなってくる。
太陽が周囲を照らしているのに、道行く人は傘をさしている。
狐の嫁入り。
青空が広がっている東空に対して、真上は厚い雲。
風がびゅうびゅう吹いている外に飛び出す。
陽気に誘われてアブラゼミが鳴き始める。
九時三五分より公園を四〇分ジョギング。
風が強く、青空がかき消されたりあらわれたりを繰り返している。
それでも青空の面積が少しずつ増えてくる。
舗道の水たまりに青空が反射して綺麗。
茂みを走ると雨で濡れるので舗道の上を水たまりを避けて走る。
#ロッキングオン名盤500
Neil Young『After The Gold Rush』を聴きながら走る。
表題曲「After The Gold Rush」が群を抜いている。
この頃のニール・ヤングは、僕の中でボブ・ディランと同じカテゴリだけど圧倒的にこちらのほうが聴きやすい。
ノスタルジックを誘う感じもあり現代的な部分もあり……一言でおさまらないいろんな要素があるが、今の僕から見れば当時二五歳のニール・ヤング
帰宅して仕事。
単行本漫画企画のペン入れ作業。
夕方、下井草図書館に行くついでに郵便をポストに出し業務スーパーで買い物して帰宅。
午前〇時まで作業を続ける。
六時起床。
ものすごい粘り気の眠気で仕事部屋にたどり着くのがやっと、そのまま机にうつぶして八時まで寝ている。
気づくと外は透明な青空、もったいないことおびただしい。
台風の影響で、風が強く気温が急上昇。
九時前で二八度超えなのでジョギングに行くことを断念。
仕方ないので頭を切り替え机に向かって仕事を始める。
単行本漫画企画のペン入れ作業。
一六時から外出の準備と夕食の用意。
二一時に会場を出て二二時に帰宅、シャワーを浴び二二時半に就寝。
朝六時起床、八時半出発して自転車で練馬へ向かう。
練馬区役所で九時から胃ガン検診。
バリウム飲んで機械でぐるぐる回されて、この体験をもとに大友克洋氏はあの名作『ＡＫＩＲＡ』を描いたんやろな〜と思う。
あれ？ 俺、毎年検査のたび思ってるかも。
検査が終わり、区役所を出ると前の道路にミキサー車が走っている。
小さい頃ミキサー車って中でソフトクリームを回しているもんだと思いこんでいて、家の前にミキサー車がきたときにはめっちゃ興奮した。
出てきたのは灰色のコンクリートだったけど、しばらくゴマ風味のクリームだと思っていた。
今でもミキサー車見ると少しプレミア感がある。
帰宅して仕事。
単行本漫画企画のパソコン仕上げ作業。
ネット配信の動画を観ながらひたすら作業。
午前〇時就寝。
朝寝坊の九時起床。
いちにち単行本漫画企画のパソコン仕上げ作業。
#ロッキングオン名盤500
John Lennon『ジョンの魂John Lennon / Plastic Ono Band』を聴きながら走る。
ジョン・レノンのソロアルバムは、今まで通して聴いたことがなかった。
直前に出たビートルズ『アビイ・ロード』は僕のマイ・フェイバリットのひとつ……だったので期待して聴いてみたのだが、つるつる耳を素通りしてしまって頭に残らない。
ビートルズっぽい既視感があるのに脳の中に引っかからない。
何度聴き返してもそれほどまで大きな差があるとは思えないけれど……
僕の中でビートルズはマッカートニー成分が重要だったのかもしれない。
一日パソコンの前で仕上げに明け暮れ二三時就寝。
痛み止めを飲んで寝ると汗をかいて布団がびっしょり。
五時に唐突に目覚め、眠れなくなってしまったので布団から這い出る。
八時から仕事。
単行本漫画企画の第三章原稿の支度。
ネームに枠線を引き、下描きするためプリントアウトする。
外は灰色の空、雲は薄いけれど風でビュンビュン移動していくのが見える。
明日台風が来るので、九時前に業務スーパーで買い物。
みな同じことを考えているみたいで、いつもはすいている時刻なのに買い物客でごった返していた。
帰り道、少し雨がぱらついている。
明日、台風が日本に直撃するのこと。
朝から気象庁の記者会見をつけっぱなしで仕事していると
「台風の目がパッチリしている」「パッチリしている」
とパッチリを連呼していて、台風がつけまをつけてパチパチしているようなイメージ。
風が強くなってきたので、ベランダに置いているものを吹き飛ばされないように家の中に引っ込める。
午後二時頃、本格的に雨が振りはじめる。
一六時頃来客、生命保険の人が来る。
ガンと三大疾病と入院の保険の契約をする。
同じような内容の契約なのに、女性のほうが三割ぐらい安くて、それが男女の差らしい。
一七時頃に生命保険の人は帰り、僕はまた仕事の続き。
二一時、寝室に移動して読書していると強い眠気に襲われ、二一時半就寝。
漫画の中でクリニックを出すので「くりクリニック」ってふざけた名前にしたんやけど、調べてみたら実在した「くりクリニック」！ しかも近所!!
今日も定刻六時に起きることができなくて朝寝坊の七時半起き。
昨日は早めの二一時に寝たのに、一〇時間近く寝てしまった！
最近風邪気味だったけれど、ぐっすり眠って元気回復。
朝八時から仕事。
単行本漫画企画の第三章下描き作業開始。
外は冷たい雨が降っている。
台風が関東に直撃するはずなのに、時折強く降ることもあるけれど基本いつもと変わらない雨空。
風はさほど強くない。
夕食後、一九時からＤＶＤで映画鑑賞。
『スパイダーマン: スパイダーバース』
映画鑑賞中、建物が揺れる。
「すごい風がきたな〜」と思ったら、地震（震源は千葉で東京都は震度２）だった。
いつの間にか雨はやみ、外は風が吹きすさんで叫び声をあげている。
二二時半就寝。
せっかく定刻の六時に起きたのに、台風一過で空気が暖かいせいか仕事部屋で力尽きうたた寝してしまう。
朝起きた時点で二五度超え。
朝食後しばらくしてから外へ走りに出る。
九時八分より公園を四〇分ジョギング。
夏かとおもうぐらいの日差し。
沢山の人が公園を走っている。
風はもう強くなく、青空の真ん中を点々と白い雲がゆるやかに流れていく。
九月に来た台風のときは木が何本も倒れていたけれど、今回は落ち葉すら少なく、練馬に限っては大きな被害はないように見える。
#ロッキングオン名盤500
Derek & The Dominos『いとしのレイラLayla And Other Assorted Love Songs』を聴きながら走る。
ラジオでエリック・クラプトンといえば……で「Layla」がかかるぐらい有名。
印象的なイントロは僕も好きだ。
でも好きなのは昔から何度も繰り返し聴いていたせいからかもしれない。
人は馴染んだものをいいものだと錯覚してしまうのだ。
ちなみに僕が持っているのは『レイラ・セッションズ』。
オリジナル版から追加された特典のジャムセッションは退屈だった。
一〇時から仕事を始める。
単行本漫画企画の下描き作業。
昼食、近所のマクドナルドでハンバーガーを買ってきて、家で用意した野菜と一緒に食べる。
きのうは僕の誕生日だったけれど世界中でそんなこと話題になるわけもなく。
おやつの時間、家にあったパンケーキを自分に向けて
「ハッピバースデー俺〜♪」
とさみしく歌っている。
二二時半に仕事を終え、寝室へ。
二三時就寝。
周囲に
「昨日俺の誕生日なのになんで誰も祝ってくれなかったんじゃ〜」
と一日遅れで騒いでいる鬱陶しいおっさんが僕です。
朝から灰色の空、しとしと雨が降っている。
六時に目覚ましがなっても、寒いとなかなか布団から出ることができず……七時半にようやく布団から出る。
シャワーを浴び朝食を摂って九時から仕事。
単行本漫画企画の下描き作業が終わったので、今日からペン入れ作業に移る。
一六時過ぎ雨がやんだので、買い物のため駅前のショッピングモールへ。
表面張力いっぱいに雨を溜め込んで今にも降り出しそうな空模様。
いつのまにかハロウィン風味のディスプレイで、浮かれ気味のショッピングモール。
帰途には雨が降り出す。
午前〇時就寝。
昨日は早く寝ようと思っていたのに結局午前〇時まで仕事を続けてしまい、当然のように朝寝坊。
目覚ましがなったあと布団に戻って二度寝、八時過ぎまで寝てしまった……
寝坊した朝はいつも、今夜は早めに寝ようといつも心に誓う。
シャワーを浴び朝食を摂り九時から仕事を始める。
単行本漫画企画のペン入れ作業。
朝がたポツポツ降っていた雨は昼頃には完全にやんだけれど、空がのっぺりとした灰色であることは変わらず。
一五時より公園を四〇分ジョギング。
外に出ると空気はひんやり冷たく、夏が完全に過ぎ去ったことを理解する。
一昨日、台風一過後の暑さで鳴き出したツクツクボウシはどうしているんだろう。
行き交う人もまばら、静かな公園を走る。
#ロッキングオン名盤500
Simon & Garfunkel『Bridge Over Troubled Water』を聴きながら走る。
サイモン&ガーファンクルは好きだし、思い出したように聴き返すこともある。
小中学生の頃はこういう曲を「いい曲」だと思っていたけど、それは「コンドルは飛んでいく」を学校の合唱会で歌ったり、ＣＭや映画やドラマの挿入曲で親しみがあるからで、そういうことがない環境で育ってもこれらを「いい曲」だと思うのだろうか、最近耳馴染んでいるものと好きなものに懐疑的になっている。
ただ……いい曲だけれど、ずっと聴き続けていると飽きる。聴かなくなる。
そしてまた思い出したように聴き返す。
二一時に寝室へ移動、読書してから二二時就寝。
六時起床。
せっかく早起きに成功したけれど、外の気温が一四度だったので、走りに行く気が起こらない。
部屋にこもって仕事。
単行本漫画企画、ペン入れした原稿をスキャンし、パソコンで仕上げ作業。
雨は降ってなく曇天だったけれど、雲が厚く一日を通して外は暗かった。
夕方、駅前のショッピングモールに冬物の長袖を買いに行く。
ユニクロはやっぱり安い。
全てのレジが自動になっていて、かごを置いておくだけで機械が外側から値段を読み取って自動的に金額をはじき出してくれる。
帰宅してまた仕事の続き、二〇時頃ようやく第三章原稿が完成。
確認してもらうため編集者にメールで送る。
一段落ついたので遅めの夕食。
二一時に寝室に移動、読書してから二二時就寝。
僕は形の相似が気になるタチで、顔の印象が似ている人は全然違う文脈で出会っても途中から区別がつかなくなって混乱してしまう。
芸能人も知り合いも何なら幼稚園（物心のついたとき）ぐらいから全ての顔が検索対象になってしまう。
何なら動物や乗り物や野菜まで。
最近で言えば読書会で知り合ったシステムエンジニアと以前一緒に仕事していたエロ本の編集長とが似ているので、
「ＡＶ取材のときは大変でしたね！」
と言いそうになる。
そしていま隣りにいる女性の顔がスーパー白鳥とそっくりで、
「前に頭上にに雪積もってましたよね！」
と何度も言いそうになる。
今朝は健康診断。
睡眠不足で体調が悪いと元も子もないので、万全を期し今日はゆっくりめ七時過ぎまで布団の中。
余裕を持って身支度をして自転車で出発、一〇時まえ練馬区医師会医療健診センターに到着。
一時間ほどで健康診断は終了。
帰りに雨がポツポツ降ってくる。
業務スーパーに寄って一二時前に帰宅。
帰宅してゆうパックで母から送られてきた葡萄を受け取る。
午後から単行本漫画企画の下描き作業。
一五時一〇分より公園を三四分ジョギング。
寒さに耐えられなく猛スピードで走る。
一五分ぐらいは速度を保っていたけれど、後半は息切れ気味。
あと一〇キロは痩せないと。
#ロッキングオン名盤500
Pink Floyd『原子心母 Atom Heart Mother』を聴きながら走る。
昔ゴールデン街の「原子心母」というバーに友達（と僕が一方的に思っていた人）と通っていたものだが、そこを仕切っていた女バーテンに
「Pink Floydの「原子心母」かけて下さいよ〜」
と言ったら
「暗いし長いし、盛り上がらないからいやだ」
言われた。
無理言ってかけてもらったら、なるほどその場がいやな雰囲気になった。
僕はすごく好きなんだけど……僕が好きなことは世間一般ではこんな扱いだということだ。
二一時に寝室に移動。
この数日読んでいたかんべむさし氏の短編集『宇宙の坊っちゃん』を読了。
二三時就寝。
深夜、唐突に目が覚めて眠れなくなる。
三時半過ぎ仕方なく布団から出て机に向かい仕事を始める。
シャワーを浴び朝食をとったら急に眠くなり、六時ごろまた布団に戻る。
八時起床、身支度して外出。
陰気な灰色の空、しとしと小雨が降りしきり、寒い。
ジャンパーを羽織って丁度いいくらいの気温。
けれど電車に乗ると途端に人の多さで暑さを感じ、汗ばむ。
新大塚の図書館に寄ってから、また電車で御茶ノ水駅まで移動、読書会で知り合った友達Ｏさんと待ち合わせ場所の神田古書会館へ。
「横田順彌追悼展」
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
で始まる小説があるけれど、僕の世代は
「朝だ。雨が降っている。浅田飴だ。」
で始まる横田順彌氏の小説の方が有名だったりする。
ということで朝から雨が雨が降っているけれど、東京古書会館内の横田順彌追悼展へ。
今年初めに亡くなった横田順彌氏を偲ぶ催し。
浅田飴貰ってきた！
学生時代好きだった、リアルタイムで読んでいた作家がまたひとりまたひとりと鬼籍に入っていく。
少し前までは生まれてから続く連続性の中で生きていたのに、最近、その連続性が切断されていく悲しい喪失感を感じることが多くなった。
偏愛する筒井康隆氏、大槻ケンヂ氏は僕の生きている間は元気であってほしい。
会館前の明治大学ビル、一七階学食で昼過ぎまでＯさんと会食。
二人だけのささやかな読書会の課題本は、かんべむさし『宇宙の坊っちゃん』。
一二時半頃解散、新宿の世界堂で買い物、駅前の100円ショップに寄ってから一四時に帰宅。
その後はずっと仕事。
単行本漫画企画の下描き作業。
二二時半に作業を終え、二三時就寝。
もっと自由に絵を描きたいんやけど……
僕は片目が悪いので立体という概念がわからなくて、頭の中で立体に作ることができない。
立方体の大理石を徐々に削って形を作る彫刻家のように、下描きをしながら座標を描いてなんとなく形をブラシアップしていく、地味な作業を経ないと絵を描くことができない。
いったん下絵が決まってからのペン入れや筆で描く仕上げ作業は人一倍速いけれど、もともとの絵を決定する下描きの遅さでけっきょく相殺されてしまう。
六時起床。
シャワーを浴び朝食をとって身の回りのことを済ませてから八時から仕事。
単行本漫画企画の下描き作業。
外は灰色、走りに行くには寂しい光景。
昼前から晴れ間が少し見え明るくなってきたので、走りに出ようと外に出たら思いのほか暖かい。
一四時一六分より公園を三九分ジョギング。
南風が吹き、二四度まで気温が上昇。
走りに出ると晴れ間が閉ざされ、また曇り空。
一時間ほどかけて公園をひとまわり。
#ロッキングオン名盤500
Emerson, Lake & Palmer『Emerson, Lake & Palmer』を聴きながら走る。
青春１８切符で四国を回ったとき、iPodでこのアルバムを繰り返し聴きながら移動していた。
陰鬱なメロディーにやられてしまったのか、二日目の徳島でインフルエンザを発症し東京に帰った。
熱で朦朧としていたこともあるけど、行くのはあれだけ時間がかかったのに岡山から新幹線に乗ると意識を失った五秒後には東京で「時間を盗まれた！」と思った。
このアルバムも聴いているといつもすぐに終わって「時間を盗まれた！」と思うけれど、いま確認したら四〇分程度のミニアルバムだったのこと。
帰宅して二二時まで仕事の続き。
仕事部屋から出るときには疲れ切っていて、布団に潜るとすぐ眠りの海に沈んでしまう。
十数年前、とある雑誌で仕事していたときのこと。
「この前イ●ロー選手が風俗に行って、ローションヌルヌルプレイで『いいね！』と言った」
とだけ書かれたFAXが編集者から送られてきて、
「この原作で三ページにしてください」
僕「ええっ！ これが原作？ 情報が一行しかないのに!?」
編集者「そこを松田さんの腕で面白おかしく膨らませてください！」
僕「これだけで面白くするなんて手塚治虫先生にも無理やで!?」
編集者「いいん★ですよ、そんなの適当に面白おかしくで。この雑誌は土●とかト●●クの●ちゃんみたいにギリギリ字が読める人に合わせて作ってるんだから」
……の雑誌でしばらく仕事をしていたのだが、同じ誌面で連載していたのが吾妻ひでお氏で、それはのちに『失踪日記』として単行本化されたものだった。合掌。
（吾妻ひでお氏逝去のニュースを読んで）
六時起床。
空が暗かったのもあって朝から憂鬱。
頭を切り替え仕事できない。
ボーッとしたり机にうつ伏したり鬱々として時間を過ごし、九時過ぎようやく仕事開始。
単行本漫画企画の下描き作業。
なかなか集中できず四苦八苦。
一五時過ぎ、郵便を出すため公園を横切る。
雨が降りそうで降らない暗鬱な曇り空。
その後もずっと仕事。
午前〇時ようやく布団に潜り込むが、なかなか寝付けず苦しい。
眠りが浅く熟睡できない。
長いあいだ布団の中で悶々として、五時過ぎに我慢できず布団から出る。
外は小雨が降り続いて憂鬱。
シャワーを浴び朝食をとり昨日の仕事の続きをしていると眠気に襲われ、布団に戻って仮眠。
一〇時にまた起きて仕事の続き。
単行本漫画企画の下描き作業。
一五時頃ようやく下描きを終え、ペン入れ作業に移行する。
アシスタントで手伝ってくれている女性に、疾走するバキュームカーを描いてもらう。
途中、眠気で集中できなくなって机にうつ伏す。
意識的に仮眠をとろうとするとかえって眠れず、仕方なく起きて仕事を続けていたけれど、やっぱり眠くて作業ができない。
夕方、ちゃんと寝ようと布団に入ったけれどうまく眠れず、二時間ぐらいうつらうつらしている。
一八時半に布団から出て夕食後、仕事の続き。
二二時に寝室に移動して布団に入る。
寝付きが悪く深夜まで寝返りを打ち続けている。
明け方四時頃目を覚める。
「今日もまた眠れないのか〜」
と思っていたら眠ってしまったみたいで、時計を見ると七時過ぎ。
ようやく熟睡できて頭スッキリ。
外は気持ちい青空。
シャワーを浴び朝食をとってから八時過ぎから仕事。
単行本漫画企画のペン入れ作業。
昼過ぎ、気温が二四度まで上昇。
今夜は疲れで眠ることができるよう走りに出る。
一四時一分より公園を四〇分ジョギング。
久々の文句なしの晴れ空、暖かい日差しを浴び気持ちよく走る。
駅向こうの郵便局に寄ってから公園をひとまわり。
もう少し痩せたら軽快に走れるんだろうけれど、今はまだ身体が重いので途中で力尽きペースダウン……はあはあゼイゼイ。
#ロッキングオン名盤500
Free『Fire And Water』を聴きながら走る。
ドカチャカドカチャカ！
と、底抜けの明るさに思わず目をそらしてしまいそうになる。
これを演奏していたメンバーの平均年齢が二〇歳……僕が二〇歳のころはバイトで毎週怒られストレスでいつバックレたろうかと思っていた……人生で一番暗くて先が見えなかったころ。
帰宅して仕事を始めたら、ジョギングの疲れで強い眠気でうとうと。
二〇時に遅めの夕食後、二一時に寝室へ移動。
読書してから二二時半就寝。
上京したばかりの頃は家に帰ると一人なのが寂しくて、アシスタント先（泊まり込みの仕事場）から帰るとき、キャンプ道具を持って公園を寝泊まりしながら何日もかけて自宅に戻っていた。
まあ、そんなことは一年もしないうちに飽きたけど。
六時半に起きて、シャワーと朝食後、仕事を始める。
単行本漫画企画のペン入れ作業。
昨日と打って変わって灰色の陰気な空模様、心持ち気温も低い。
一三時五五分より公園を三五分ジョギング。
昨日と同じく半袖短パン、でも昨日と違って灰色の空は風が強い。
五分ぐらい走って身体があたたまるまでは、寒かった。
街路樹の桜の樹も茶色に色付いた葉が落ち、むき出しの枝が目立つ。
掃除の人は大変。
#ロッキングオン名盤500
Black Sabbath『Paranoid』を聴きながら走る。
「うわ〜この曲の入りかた人間椅子みたいやん、こういうの好き！」
と思ったけど、実際は人間椅子がブラック・サバスみたいなのだ。
『寄生獣』で手が変形するのを見て
「『ターミネーター２』のパクリやん！」
と突っ込むようなもの。逆！
帰宅してまた仕事の続き。
午前〇時前に作業を終える。
寝室に入ったら携帯の着信がピカピカ光っていて、編集者のＮさんがいちにち連絡してくれていたのに寝室に携帯を置きっぱなしで気づかなかったことを、寝る直前に気づく。
布団に入ってもなかなか眠れず、深夜二時に仕事部屋へ。
外はずっと雨が降り続いている。
しばらく仕事していたけれど眠くて作業に集中できなくなったので、四時過ぎまた寝室に戻る。
仕事がいよいよ切羽詰まってくると、睡眠が不規則になってくる。
六時起床。
前日二二時半に寝たので睡眠はたっぷりとったはず……なのにまだ眠い。
朝八時から仕事を始める。
単行本漫画企画のペン入れ作業。
九時二〇分より公園を三七分ジョギング。
雨上がりで地面は濡れ、少し肌寒いけれど、久々の青空は気持ちいい。
イチョウも前に比べると明らかに黄色くなっている。
木漏れ日を浴びながら走っていると、生きていることを実感できる。
#ロッキングオン名盤500
Grand Funk Railroad『Grand Funk』を聴きながら走る。
抜群にうまくてブレがなくて人工知能が作り出した典型的なロックのイメージのよう。
あまりに典型的すぎて特徴を掴むことができず、僕にとってはウナギみたいにつかみどころがない。
帰宅してまた仕事の続き。
一一時半頃、買い物ついでに近所のマクドナルドで昼食を取ろうとしたら改装中で入ることができない。
冷蔵庫の中がほぼ空っぽだけれど、中華味のうどんを何とか作り腹ごしらえして、業務スーパーへ買い物に行く。
帰宅途中、悪魔みたいな格好をして歩いてる子供の集団がいて
「聖飢魔ＩＩのミサにでもいくんかいな!?」
と思ったけれど、ひょっとしてあれはハロウィン？
カゴを持ってたけど、うちにいま来てもモツ煮込みしか渡すものがない。
二三時就寝。
前日二三時就寝で六時起床。
七時間は眠ったはずなのにそれでも眠くて起きていられない。
あまりに眠くて起きて一時間経ってからまた布団に戻り九時頃まで寝ている。
九時起床でようやく眠気がなくなって、僕は七時間でも睡眠がじゅうぶんじゃないんだなあと思う。
睡眠時間が九時間必要？
九時から仕事を始める。
単行本漫画企画のペン入れ作業。
午後からＭさんとその友達が来て二週間遅れの僕の誕生会をしてくれた。
二週間遅い僕の誕生会は、僕以外女子会だった
ところが信じられないぐらい協調性のない僕は
「あ、今日のノルマのジョギングや！」
と誕生会途中で抜けて公園へ走りに出る。
一四時二一分より公園を三九分ジョギング。
休日なので家族連れで賑わっている。
もうすっかり秋の風景。
いつも走る森の道は、落ち葉で柔らかくなっている。
あと二週間でまとまった仕事が終わるので、そのときには紅葉を見るために秋の山へ訪れたいけれど……
#ロッキングオン名盤500
Crosby, Stills, Nash & Young『Déjà Vu』を聴きながら走る。
カントリー・ミュージックみたいな始まり方なのに、聴き流しているといろんなバリエーションの音楽がめくるめくあらわれ、サウンドの万華鏡みたいや〜。
何十回も聴くとスルメみたいに味が染み出しさらにいい感じになってくる。
自室に戻って仕事の続き。
夕食の時間、みんなのぶんのそばを作って一緒に食べ、また仕事に戻る。
二二時就寝。
六時起床。
たっぷり八時間寝たけどまだ眠い。
睡眠時間の問題じゃなくて、寒さで朝がつらいのかもしれないけれど。
朝八時から仕事。
単行本漫画企画のペン入れを終えて、スキャンした原稿をパソコン仕上げ作業。
午前中、お金の振込みに駅前のショッピングモールに寄ったついでに買い物。
人生で一番甘くて美味しいコーヒーを入れてご満悦だったのだが、真相はマグカップに砂糖を匙一杯入れコーヒーメーカーのスイッチを入れるたび忘れて仕事部屋に引き返し……を四〜五回繰り返し砂糖で死ぬほど甘くなっただけというオチ。
けっきょく砂糖が好きでコーヒーは二の次なんだ。
一五時一九分より公園を三六分ジョギング。
気温は二一度、肌に風が当たると冷たい。
橙色に染まった公園を走る。
まだ一五時なのにもうすっかり夕方。
#ロッキングオン名盤500
James Taylor『Sweet Baby James』を聴きながら走る。
一〇回聴いてもピンとこなかったので頑張って二〇回聴いたけど、まあ、普通。
帰宅してまた仕事の続き。
二一時に寝室へ移動して読書、二二時半に就寝。
ジョギング中に見た猫の話。
おじいさんに餌をもらっていた公園の野良ネコ。
食べ終わってからおじいさんが
「じゃあ散歩に行こうか」
と話しかけると、猫は一緒に公園の外周を歩き始めた。
さらにある日、猫は誰かから貰った皿に入った餌をカラス三匹と一緒に食べていた。
僕が横を通ると猫は警戒して食べるのをやめ、こっちを睨みつけた。
カラス達も食べるのをやめ、一匹は猫の上にぴょんと移動した。
朝六時起床。
身の回りの用意を済ませて八時頃から仕事。
単行本漫画企画のパソコン仕上げ作業。
たっぷり八時間寝たので、頭スッキリ。
外は雨。一歩も外に出ることはなく。
ひさしぶりにSound Horizonを聴きながら仕事をしていたら隣の部屋の人から
「すごくダサい曲が壁の向こうから聞こえてくる！」
と文句をつけてこられたので、少し音量を上げて最後まで聞いた。
食事時間以外ずっと仕事仕事で、二三時半頃ようやくパソコン仕上げ作業終了。
第四章原稿完成！
午前〇時就寝。
好きなように自分のやりたいことをやればいいのだが、自信がないから好きなことをできない。
もっと成功体験が多かったらな〜
六時起床。
外を見ると霧で真っ白。
朝食後、また外を見ると霧は消えている。
昨日の単行本漫画企画の原稿にミスがないか何度もチェック。
一〇時過ぎ編集者に第四章を送る。
送ってからすぐに単行本漫画企画の最終章の作業に取り掛かる。
まず第四章の原稿の片付け、机の上の整理、部屋掃除。
ネームの枠線だけ引いている下描き原稿用紙をプリントアウト。
一三時三七分より公園を五〇分ジョギング。
気温は二二度、太陽を遮るものが何もなく気持ちのいい青空！
公園横の大通りから住宅地、駅横の踏切を越えて走る。
ジョギングついでに隣町の成増図書館に本を返しに向かう。
往復一時間で一〇キロ。
#ロッキングオン名盤500
The Who『Live At Leeds』を聴きながら走る。
一回目ジョギングしながら聴いたときはピンとこなかったけれど、二回三回繰り返し聴くうちにグイグイ引き込まれていま七回目、さらによくなってきた。
何回聴いても何も思わないのと聴くこと自体耐えられない嫌いなのと最初から好きなのと途中から好きになっていくのと、その差は一体なんだろう。
コンブが海でダシが出ないのなんでだろう。
……ちょっと疲れたので、一五時から三〇分仮眠をとる。
起きて片付けの続き、送らなければならない仕事のメールを描いてから、また仕事の続き。
二二時就寝。
午後にカフェインを飲むとその日の眠りが浅くなって駄目。
プラス風邪引いたのもあって、鼻詰まりで息ができないわのどが痛いわで最悪の眠りだった。
僕がタラちゃんみたいな足音で走り回っているせいか、マンションの階下の住人が短い時期ですぐ引っ越してしまう。
朝に挨拶に来た礼儀正しい韓国人はとてもいい人そうなだけに心配。
のどの痛みと鼻詰まりで熟睡できず五時に布団から出たけれど、身体がだるく寒気がするのでまた七時に布団に戻る。
どうやら風邪を引いたみたいで、のどのイガイガからせきこみ始める。のどが痛い。
起きて仕事の続き。
単行本漫画企画の下描き作業。
……以前仕事した編集者から電話がかかってきた。
「本来描く予定だった人がイラストが描けなくなったのでその人に似せて描いて下さい。締め切りは三日後に一六枚！」
そんな無茶な発注にも対応して徹夜して原稿を仕上げたらそのあと僕にはナシのつぶて、返事はないし掲載誌は送られてこないし挙げ句に数ヶ月経ったきょう原稿料を値切ってきた。
こいつ、死ねばいいのにね。
冷蔵庫が空っぽになったので、午前中、買い物に出る。
以前よく通った市場に久しぶりに行ったら、規模が縮小していて買うものがなかったので、いつも通り業務スーパーで買い物。
帰宅後、念入りにうがい薬でのどと口内をすすぐ。
その後はずっとお仕事。
二一時に寝室へ移動して読書してから二二時就寝。