こんな夢を見た!」カテゴリーアーカイブ

これは僕の見た夢の話で、実在する人物や団体に一切関係がありません。
 
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【夢】僕は古い山荘に住んでいる。

(現実の僕が住んでいる自宅の最寄り駅、この中の夢ではその近くに山があり)三〇分ほど山道を上がった山頂近くの斜面に山荘は建っている。
山荘の下の樹々は低く平地まで見晴らしがよくて、遠くの道路を自衛隊の戦車が列で走っているのが見える。

ベランダから下をのぞくと線路がある。
山頂から麓に向かってケーブルカーが通っており、その線路の上に僕の山荘が建てられているみたいだ。
線路の上でひなたぼっこをしていると、ズルズルと麓へ向かって僕は滑り降りていく。
山の中腹より下まで降りると、ふもとがさらにはっきり見えてくる。
先ほど平地を走っていた戦車の一台がとまって若い自衛官の姿が降りてくるのがはっきりと見える。

いつのまにか線路は途切れている。
果樹園とも林ともつかない場所を僕は滑り降りている。
周囲を見回すと、いつも使っている山荘へ向かうルートは別の山頂に向かう山道を見つける。
山の中腹を横切り産廃処理場を越え、今まで使ったことのない山道にたどり着く。
道が臭い。
ハエが飛んでいる。
周囲のむき出しになった地面の上に糞尿がなすりつけられているようだ。
我慢して山道をしばらく登ると僕の山荘が見えてくる。

【夢】僕は修学旅行で山沿いの漁師町に来ている。

しばらく前に大地震があったようで廃墟のようになっている。
半壊した家の中をのぞいてみると、少年が一人で住んでいる。
家は半分海に浸かっており、少年は魚を釣って食いつないでいるとのこと。
両親を失い学校にも行かず、ここ数年彼は暮らしているのだ。
僕は少年をなんとかしてあげたく思い、
「僕が君を引き取って育てるから安心しな。いちおう教師の免許を持っているから勉強も教えることができるよ。わからないところあるかもしれないけど僕も一緒に勉強するから」
と声をかける。
少年は喜んで飛びついてくる。
途端に周囲がおしっこ臭くなる。
長いことお風呂に入っていないからそれも当然だ、と僕は思う。
しかしよく見ると、僕に身体を押し付けながら感極まった少年がお漏らししていたのだ。
小便は止まらず流れ続ける。
(自分自身の尿意とごっちゃになっている)

アスファルトの代わりに石畳を敷き詰めた町を通る。
このあたりは地震の被害が特にひどかった地域のようで今もゆるやかに建物が倒壊中だ。
上から石片がパラパラ落ちてくる。
見上げると、街の一角が逆さまにぶら下がっている。
褶曲した地層が、⊂という字みたく反り返っているのだ。
建物も道路も今にも落ちてきそうな状態で頭上に広がっている、僕はいつの間にかその下を歩いている。
ほんの僅かな震動で崩れそうで、僕はゆっくりその場を立ち去ろうとする。
と、逆側から老人がこちらにむかって歩いていくるのが見える。
老人は手に刃物を持っている。
避けようとして僕が歩く方向を変えると、老人も微妙に方向を変え僕に近づいていくる。
背後は逆さまになった街角、前は老人。
僕は逃げようとして速度を上げる。
老人はゆっくりと歩いてこちらに向かってくる。
しかし、アキレスと亀のように僕と老人の距離は狭まるばかり。
追いつかれそうになる。

【夢】猫と蛇を足したような新種の生き物が発見される。

アナコンダのような長い胴体の前端に猫の上半身、後端に猫の下半身。
僕の周囲で蛇のように蠕動するその生き物に恐怖を感じ、僕はブロック塀を上って逃げようとする。
僕の乗ったブロック塀の周囲を何重にもとぐろを巻く猫の胴体、その後ろを後ろ足と尻尾が追いかけている。
そのとき!
僕のうなじに激痛が走る。
蛇が鎌首をもたげるように浮かんだ猫の上半身が、背後から僕に噛みついたのだ。
僕は大きな悲鳴を上げて目覚める。

【夢】不動産屋さんが僕の家(集合住宅)に訪れる。

「生活音がうるさい!と下の階の人から苦情が来たのでしばらく生活を一緒にします」とのこと。
それから一週間、滅茶苦茶気を遣いながら不動産屋さんと生活する。
不動産屋さんとずっと一緒では緊張して普段通り行動できないし、
そうなると普段の生活音がうるさいかどうかもわからないのでは……
と僕は疑問に思っている。

【夢】ドラキュラ城に招待される。

京都の郊外、西山の頂上のはるか上にドラキュラ城が浮かんでいる。
僕と友達は、阪急電車の桂駅を降り、国道九号線を西山に向かって歩いている。
「どうやってあそこまでいけばいいのだろう?」
上空のドラキュラ城を見上げながら不安に思っていると、せむし男(ドラキュラの従僕)が迎えに来る。
せむし男は僕らの腕をつかみ、上に引っ張り上げる。
すると不思議なことに僕らは空にふわりと浮かび、ドラキュラ城まで歩いていくことができるようになる。

城の主、ドラキュラ伯爵は僕たちを歓待してくれるが、僕はそのことを疑っている。
(ドラキュラが何の見返りもなしにこんなことをするわけがない)
しかしそのことを口に出して言うことができない。

夜中、友達は皆ひとりひとり部屋を割り当てられる。
真っ暗な部屋で一人寝ていると、僕の枕元にドラキュラが立っている。
僕になぞなぞを出す。
ぼんやりと子供が読書している映像が僕の頭に浮かび
「さあ、この子がサイコロを振ったら何の目がでるでしょう?」
僕は答えることができない。
そして朝になると一緒に来た友達がひとり死んでいた……

  *  *  *  *  *  *

夢から目覚めて気づく。
「本を読んでる(四でる)だ!」

【夢】僕は旅行で東京を訪れている。

自分の年齢ははっきりしない、シチュエーションもわからない。
新宿のような高層ビル街に行き、馴染みのビルに入り屋上下の展望階から街並みを見下ろす。
夕方。
次第に外が暗くなっていく。
エレベーターで下り、慌てて宿屋に戻ろうとする。
気がつくと市街地から離れたところにある部落の道を歩いている。
家と家のあいだは鬱蒼とした樹が生い茂っている。
もうほとんど夜、樹でできた暗いトンネルを抜けると川に出る。
宿屋へ向かう吊橋が向こう岸に向かって垂れ下がっている。
吊橋は縄に板を敷いただけの粗末なもので、足元の隙間から暗い水流が見える。
吊橋を渡りしばらく歩くと宿屋に到着する。
民宿であり、僕が小学校低学年のとき夏休みに訪れた親戚の家に似ている。
夢の中の自分はこの民宿が元々親戚の家だったと確信している。
宿屋の前に見覚えのある川が流れていて小魚が泳いでいる。
近づくと水中からオタマジャクシが飛び上がり、僕の足の甲の上で跳ねる。
宿屋の中はさびれている。
僕の部屋に宿が好景気のときに購入したものだろうか、不釣り合いに巨大なテレビが中央に鎮座している。
テレビの前面、液晶の上に大きくAQUOSと刻印されており、画面そのものより目立っている。

【夢】僕は地元に帰郷、実家に滞在している。

実家は建て替える前の二〇年前の古い家。
夜、母が買い物に出かける。
母は股関節を悪くしているのに、夜外出していいものなのだろうか……心配して様子を見に外へ出る。
(現実は、去年の手術で悪化した股関節は回復した)
母はピンクのナイトキャップを被り、さっそうとキックボードを蹴って出発する。
ボードの後ろにロープで結わえ付けたカートを引きずりながら、見る見る暗闇の彼方に小さくなっていく。
唖然として家に戻りテレビを観ていると、解説者が「年輩女性が夜間買い物出る五つのメリット」を述べている。

1:ナイトキャップを被る……ヘルメットの代わりになる
2:キックボードに乗る……弱った足腰に最高の効果
3:夜に買い物に行く……紫外線を浴びずに済む
4:暗い道を通る……夜は人が少なくかえってぶつかりにくい
5:カートをロープで引っ張る……手を使わずに済む

そういうものかと思い、でも心配になってこっそり母が買い物に行ったスーパーへ向かうと、途中で何か事故が起こったみたいで大騒ぎになっている。
ごった返す人混み、もしかして母が……と思い心配になるが、なかなか母は見つからない。
と、視界の端にピンクのナイトキャップ。
母とすれ違った。
母は青ざめた顔で実家に向かい「歩いて」帰っている。
母は僕に気付いていない。

【夢】偉大な音楽家バッハに三人の弟子がいたことを知る。

僕はテレビのドキュメンタリーを観ている。
番組に寄ると、一番若かった弟子は最近まで生きていたという。
彼は戦前日本に訪れてそのあと、戦争の激化で出国できなくなったとか。
クラブで毎晩、陸軍将校にピアノを教えて糊口を凌いでいたとか。
バッハ弟子にピアノレッスンを受けた将校もすでに死んでしまったが、その将校が使っていたクラブはまだ残っており、しかも当時のママが存命し経営していると知る。

ルポルタージュに書こうとして、僕と相方の中村好夫はクラブへ取材に向かう。
クラブは六本木の古びたビルの一番上の階、階段でしか登ることが出来ない。
通路には荷物が積まれており、人の出入りは少なそうだ。
クラブというが普通のマンションの住宅のようで、奥の部屋はママの寝室になっている。
ママは九〇歳を越え病気がち。
何かの病気の治療中なのだろうか頭蓋骨がない。
むき出しになった脳は半透明のプラスチックで覆われ、ママはその上からピンクのナイトキャップをかぶっている。
中村好夫は寝室にこっそり侵入、ナイトキャップの替えを発見しふざけて被り走り回る。
僕はゲラゲラ笑いながらそのさまを写真撮影している。
ママの前では真面目な振り。
僕たちは雑誌の取材であることを隠し、個人的に興味あるていでインタビューしている。

僕たちはママに気に入られる。
ママは入退院を繰り返し、なかなか次に会う約束を取り付けることが出来ない。
そんなある日、クラブに訪れたとき手に持っていた雑誌をママに読まれてしまう。
そこにはママの記事と、ナイトキャップの替えを被っておどけている中村好夫の写真。
しかしママは読んだことを隠し、怒りもしない。
僕はママの感情を推し測れず困惑している。

  *  *  *  *  *  *

脳むき出しの描写は三日前に読んだ『AKIRA』、
バッハのくだりは一週間ほど前に「タイムボム」のニックがバッハの子孫だとネットで知ったことからだと推測される。