日別アーカイブ: 2015年6月5日

【本】ロジャー・ゼラズニイ『ロードマークス』

道路の傍らに立つアドルフという名のチョビ髭のドイツ人(!)に
「この先でお前がトラックで事故を起こして死んでいるのを見た」
と告げられるところから物語は始まる。
その道路を走っていると時間が正常に流れないようだ。
レストランで
「前はもっと歳をとっていた」
と言われる主人公。息子までが登場する。
はては十字軍時代の老人やティラノサウルスを操るサド侯爵、果ては宇宙人に作られた殺戮ロボット、無敵の殺人兵士などが現れる。そしてその道路を支配するのはドラゴン。
かように混沌としたガジェットが乱暴に放り投げ出された世界を、幾つもの平行して物語が流れる。
通常の物語作法で進んでいかないので混乱するばかり。

手に取るとツルンと逃げていく不思議な感触を持った小説。
(なのに不思議な魅力がある)

【日記】15年06月05日(金) 体重60.8kg

眠ることに集中できない。

ここ数年眠りが浅くなり、外の刺激や自分の夢がきっかけになってあっさりと目覚めてしまうのだが、そのまま眠りに戻ることがいつも困難で、そのまま朝まで天井を見上げて過ごすことになる。

今日もふとしたことで目覚めてしまい、過去の走馬灯が無限に回る暗い天井を見上げ地獄のような時間を過ごすことになる。
耐えきれず三時半頃起床。
しかしこの状態で起きても意識自体は朦朧としていて、仕事は手に付かないし本を読んでも頭に入らない。
仕方なしにもう一度眠るため、ジョギングに出る。

四時五九分より公園を三八分ジョギング。
眠気で足がもつれる。
霞がかっている空、すっきりしない。
Maxophoneのアルバム『axophone』を聴きながら走る。
きらめく音が天から僕の上に落ちてくる。
僕の濁った心がほんの少しだけ救われる。

帰宅して布団に潜り込んだ途端に睡魔に襲われ、沼に沈んでいくように意識が沈殿していく。
目覚めて布団から這い出るともう昼前。
一日を台無しにされたような気分。
気を取り直して仕事部屋で漫画作業。
二三時就寝。

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