月別アーカイブ: 2015年6月

【日記】15年06月20日(土) 体重60.3kg

五時起床、二度寝して六時半起き。
外は昨日と打って変わってきらめく青空。
テンションが上って外に飛び出す。

七時八分より公園を三六分ジョギング。
日差しの強さに熱さを感じるが、気温自体は低いので熱いの寒いのかはっきりしない。
走っていると汗ばんでくる。
Neu! アルバム「Neu! 2」を聴きながら走る。
単調なようでいて完全にそうでない。
Manuel Göttsching 「E2-E4」よりは変化がある。
変化があるぶん、逆に僕が苦手なタイプかもしれない。

ずっと机に向かって漫画を描いている。
近所のホームセンターでトマトの苗を購入し植木鉢に移し替えベランダに置く。
トマトの匂いを嗅いでいるときだけ、僕は幸せ。

夜、初めてiPadで書籍一冊を読み通してみる。
ディスプレイで文章を読むとスピードを上げて読みがちなので、飛ばし読みしたことに気づくたび戻ってじっくり読みなおす……を繰り返す。
目がチカチカして紙よりも集中しにくい。
結果としては三時間で三六〇ページ、結果的には紙と変わらないスピード。
慣れもあるかもしれない。

二三時就寝。

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【日記】15年06月21日(日) 体重60.8kg

寝起きの悪い体質が直せるのならショッカーに改造されても構わない。
ニワトリ男になりたい。

五時起床、二度寝してしまい結局六時半起き。
体質だから仕方ないが朝に弱すぎる。

六時五二分より公園を三七分ジョギング。
はっきりしない空模様、肌寒い。
時おり小粒の雨が肌に当たる。
Opus Avantraのアルバム「Introspezione」を聴きながら走る。
歌うというより喋るような女性ボーカルがラジオドラマみたいな印象。
う〜ん……

いちにち机に向かって漫画作業。
原稿のレイヤー構成を作りなおしているので時間がかかるのは仕方ないにしても……いや、やっぱり時間がかかり過ぎ。
二二時就寝。

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【日記】15年06月22日(月) 体重61.1kg

ダイエットして足掛け三年、いっこうに痩せない自分の体にイライラ。

五時起床。
今月は先月の倍のペースでジョギングをした上に食事の回数を減らしているのに、体重は減るどころかむしろ増加傾向。
いったい俺の身体はどうなっているんだ?
これが中年の身体ということなのか……

七時三五分より公園を三七分ジョギング。
曇り空、はっきりしない空模様。
Osannaのアルバム「Palepoli」を聴きながら走る。
時折好きな旋律が現れては消える。
帰宅してじっくり聴いてみよう。

一日漫画作業。

夜、母親から連絡、iPadをパソコンと接続してアップデートしたいとのこと。
iPad単体で使えるようにならないものか、やっぱり老人にとってパソコンはハードルが高い。
本を読んでいたのでながらスカイプで対応していたが、ひっきりなしに話す母に気を取られ読書に集中できない。
途中で面倒くさくなって布団に潜り込んでいると眠ってしまう。
二二時半頃就寝。

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【日記】15年06月23日(火) 体重60.4kg

僕が通っている耳鼻科は診察開始時に、映画『二〇〇一年宇宙の旅』のテーマ曲「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れ、扉が開く。
どんだけ壮大なんだ、鼻。

無意識に目覚ましを止めてしまい六時起床、定刻に起きることに失敗。
これも昨夜、母と電話していて枕元に携帯の目覚ましを置いていたまま眠ってしまったからだ。
普段は念のために携帯を二個目の目覚ましとしてリビングに置いているのだが………

六時一七分より公園を三九分ジョギング。
曇り空の間から晴れ間が見えてきてはまた消える。
それを繰り返しながら徐々に青空が広がっていく。
Peter Gabrielのアルバム『So』を聴きながら走る。
八〇年代っぽい……一曲目のイントロは好き。

朝八時、家を出て大江戸線で練馬の耳鼻科へ。
八時半に受付して診察が終わったのが一一時。
業務スーパーで買い物して帰宅。
午後はずっと漫画作業。
二二時就寝。

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【日記】15年06月24日(水) 体重60.6kg

僕はメモ帳に自分の自慰回数をカウントしている。

五時起床。
ようやく早起きのリズムが戻ってくる。

六時五七分より公園を四一分ジョギング。
夜降った雨が水蒸気となり霧状に地面を覆っている。
朝日に向かって走ると、乱反射している巨大な光の塊へ向かっていくようだ。
Peter Hammillアルバム『X My Heart』を聴きながら走る。
よくも悪くも九〇年代っぽい曲、嫌いではないけれどあまり印象に残らない。

昼過ぎに以前から進行していた漫画の原稿終了。
午後から部屋片付けとパソコン内のデータ整理。
進行中で混沌としていたPhotoshopのアクションや原稿のレイヤー構成を次の仕事に向け整頓する。

一五時頃外出、TSUTAYAでレンタルついでにカード更新、板橋の図書館で予約していた本を受け取り、
買い物して帰宅。
夕方TSUTAYAから電話、カード更新時にポーチから出したメモ帳を置いてきてしまったらしい。

二一時半、DVDを観終わってから外出、自転車でTSUTAYAへ向かう。
おばけがいそうな雰囲気の真っ暗な公園を縦断する。
TSUTAYAで忘れた手帳を受け取る。
僕を見る店員が心なしかにやけている気がする。
自慰の回数を詳細にメモしているから仕方ない。

帰宅してすぐに寝室へ、二二時半就寝。

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【日記】15年06月25日(木) 体重60.7kg

霞を食べても太るかもしれない。

五時起床。

七時一〇分より公園を三二分ジョギング。
曇り空、はっきりしない空模様。
足に何となくの違和感があるので、途中でコースを省略し早めの帰宅。
Queensrÿcheのアルバム『Empire』を聴きながら走る。
メタル系の音楽はこまかい違いがよくわからない。
一曲一曲の違いはもちろん、他のバンドとの違いもぼんやりしている。
帰宅して念のため何度か聴き直したがやっぱりよくわからない。

机に向かって昨日の続き、パソコンの中のデータ整理。
ついでに一年近く整理していなかった画像を整理、重複していた一〇〇ギガ近いデータを消去する。
そして次の漫画の準備。

夜、仕事部屋で読書していると抗えないほどの眠気に襲われる。
二一時三〇分、寝室へ移動。
布団の上で読書を続けているといよいよ眠りの底なし沼に身体を引きずり込まれ、布団に潜ると一瞬で暗闇に沈んでいく。

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【日記】15年06月26日(金) 体重60.9kg

いじめっ子に追いかけられる夢で目覚める。
起きてもしばらく動悸が続き、僕は激しく動揺している。

五時起床。

六時五六分より公園を三九分ジョギング。
最近天気予報では梅雨入りしてからこちら毎日雨なのだが、ジョギングに出るこの時間だけは雨が止んでいる。
草むらを走ると水しぶきが飛び、夜に雨が降っていたらしいことはわかる。
Mahavishnu Orchestraのアルバム『Apocalypse』を聴きながら走る。
僕が今まで聴いたMahavishnu Orchestraのアルバムの中では一番わかりやすい。

新しい漫画を描くための儀式で部屋の模様替え。
机の下に置いていたプリンターを出して机の横に置く。
ホームセンターへ行こうかと思い窓の外を見ると、雨が降り始めている。

夜、寝室で本を読んでいると眠気に襲われたので布団に潜り込む。
二一時半就寝。

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【日記】15年06月27日(土) 体重60.7kg

先月の倍の距離を走って食事の回数を減らしたのに体重が一キロ増えたということは、『インターステラー』のようにワームホールの亜空間を通り僕の身体に栄養分が流されているとしか考えられない。

夜中トイレに入ったときの照明の明るさで目が冴えてしまい眠れなくなる。
朝まで浅い睡眠が続く。
五時起床。
七時間半寝るとさすがに寝過ぎで頭が重い。
もう少し短い六〜七時間睡眠のほうが僕の身体に合うようだ。
外は雨。
昼過ぎから雨は小ぶりになってり、午後二時半に家を出るときにはやんでいる。

一五時にユナイテッド・シネマとしまえんで友達四人で待ち合わせ。
漫画家志望のSさん、マレーシア人でアニメの背景描きであるAさん、個人でアニメ制作中のTさんの三人と僕とで『マッドマックス 怒りのデス・ロード』鑑賞。
一六時四五分映画館を出て、練馬駅近くのガストで映画のことなど話している。
九時頃、新宿へ向かい最近読書会で知り合ったMさんの飲み会に合流。
一二時にゴールデン街の飲み屋を出て、一時帰宅、一時半就寝。

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【日記】15年06月28日(日) 体重59.9kg

沢山の人がいる場へ行くと宇宙の暗黒にポツンと浮かんでいる気持ちになる。
生まれてきてすみません……

五時起床。

八時三四分より公園を三六分ジョギング。
Quella Vecchia Locandaのアルバム『Il Tempo Della Gioia』を聴きながら走る。
クラシカルなインストから始まるイタリアっぽい情感豊かなねちっこいメロディー……嫌いじゃない。

朝から自宅の片付け、掃除、洗濯……
一三時半に自宅を出て新大塚の図書館へ向かい、本の返却貸し出し。
一五時に池袋のルノアールでSF読書会。
課題図書はオキシタケヒコ『波の手紙が響くとき』
僕はベタ褒めモードだったのだが、僕以外の人たちはわりかし辛辣な意見だったので驚く。
自分は漫画を描くから作り手としては「このレベルの作品を自分が作ることが万々歳! 素晴らしい!」と思ってしまうのだが……
二次会では皆プリキュアの話で盛り上がっている。
毎度ながら自分の社交下手を実感、絶望して帰宅。

夜、家の前の道でピョンピョン跳ぶ巨大ヒキガエルをどこまでも追いかけ観察していると、近所の老婆がそんな僕の様子をじっと観察していた。

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【本】スタニスワフ・レム『泰平ヨンの航星日記』

骨の折れる本だった。
五〇〇ページの小説をトータルで一〇時間、期間を一週間かけてようやく読了。
僕にとって通常の本の倍以上のペース。

「泰平ヨン」というヘンテコな名前から、小松左京『明日泥棒』に出てくるゴエモンみたいなものを想像していたら……思いがけず常識人、変な事件に巻き込まれてもあくまでツッコミを入れるだけ。
その世界の人達と必要以上に仲良くならない、あくまでも鑑賞者・傍観者としての役割だ。
家族や恋人など人間関係のバックグラウンドも極めて希薄。
もうちょっとキャラクターが立たせたり、目的を持たせてもよかったのではないかと思う。

短篇集なので一気読み出来なかったというせいもあるが(中断するたび設定を確認するため個々の短編冒頭からさかのぼって読み直し)、
基調は筒井康隆氏のようなスラップスティックなのにも関わらず、ギャグがエスカレーションするたびに膨大な文字数を使って説明するから、もう、面倒くさい。
単純にナンセンスで終わらせればいいことでもイチイチ理屈が入る。
理屈をこねること自体がナンセンスなのかもしれないけれども、僕にとっては面白い部分を相殺するいきおいで面倒くさいことが始まるから、事態が飛躍するたびに無意識に飛ばし読みしてしまう。
そして飛ばし読みしていたことに気づくとまた戻って読みなおす。
しかし油断しているとまた飛ばし読みする。
……そんな僕の無意識と意識の戦いが、この小説上で繰り広げられていた。

ナンセンスに理屈をつける/あるいは理屈をつけるていのナンセンス……を入れるのは、当時社会主義国家だったポーランドで発表された小説だからなのか。
(個人の楽しみのためのナンセンスは許されない!みたいな)
それともレム氏のくせなのだろうか。
レム氏に関しては今までシリアスな長編ばかり読んできた僕は非常に戸惑った。

ただ、この短篇集は、それら長編に匹敵するほどのスリリングな思考実験が入っていることには間違いなく、この本を読みきった自分を褒めてやりたいのと同時に今まで読んでこなかった自分を罵ってやりたい。

【日記】15年06月29日(月) 体重60.3kg

乙女のごとく体重の上下に一喜一憂している。

五時起床。

五時二五分より公園を三九分ジョギング。
Quiet Sunのアルバム『Mainstream』を聴きながら走る。
嫌いなじゃない、むしろ好きな方面の曲なのだが、幼い頃からちゃんとした音楽教育を受けていない自分からするとちょっと淡白に感じてしまう。
料理で言えば、おこちゃまの舌なので味付けがしっかりされていないと「美味しい」と感じないのだ。

パスタを食べて仕事部屋から台所へ持っていく途中で、タバスコを床に落とし、消臭剤まで持ってきて大騒ぎ。
しばらくたっても匂いが消えないので振り向くと、床にベッタリとタバスコ痕が残っている。
しかもこぼしてから一時間経過したため乾いていていくら洗剤でこすっても落ちない。
家にある洗剤で落ちないのでそれ専用の洗剤を買ってくるか、白い塗料で上から消すしかない……
めちゃくちゃへこむ。

九時半に自転車で外出、一〇時に予約していた大泉学園の歯科、一一時に治療が終わる。
いったん帰宅してから業務用スーパーへ買物に向かう。
部屋の片付けなど終えてから、寝室で本を読み始める。
途端に睡魔が襲い、うとうとする。
読書睡眠症候群とでもいうべきか、僕にとって本を読むということは睡魔との戦いの歴史だ。
映画も九割以上の確率で眠っていたのだが、事前にトイレに入ったりカフェインを摂取したり周囲の集中力の削ぐものを排除したり観ながらノートにメモしたりすることによって、ここ数年前でようやく中断せず最後まで観ることができるようになった。
読書も映画と同じく集中できるような工夫をしなければ。
二二時就寝。

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【本】スタニスワフ・レム『泰平ヨンの未来学会議』

前作【本】『泰平ヨンの航星日記』スタニスワフ・レムは短編集だから設定や面白さを優先にして泰平ヨンというキャラクターを意図的に薄く描いているのだろうと思ったが、長編である今作もよくわからなかった。
レム氏の描き方がそういうものなのだろう。

それでも長編だからかさすがに泰平ヨンに恋人らしきものができてもそれにしてもそっけなすぎる。
恋人より、知り合いの教授のほうが自分にとって(世界にとって)重要ということなんだろうか。

読んでいて筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』、眉村卓『幻影の構成』などが頭に浮かぶ。
あるいは映画『MATRIX』、『インセプション』、『トータル・リコール』、『ビューティフル・ドリーマー』……現実と夢の境界線が曖昧な、悪夢のような世界でもがく主人公、現実を何度も飛び越えても見えてくるのは新しい夢世界。
スラップスティック・コメディ風に描かれた夢は、シリアスな悪夢よりも恐ろしい。

【日記】15年06月30日(火) 体重60.4kg

自慰のときは外から見えないよう部屋のカーテンを閉めていたのだが、最近はカーテン開けっ放しで机の下へ潜ってするようになった。

五時起床。
朝からひどい憂鬱。

五時四三分より公園を三〇分ジョギング。
くすんだ空の下、ひんやりとした空気をかきわけ走る。
Renaissanceのアルバム『Prologue』を聴きながら走る。
三年前に初めてこのアルバムを聴いたときはビビビッ!っときたものだけれども、いま聴くと普通。

午前中ずっと読書。
本を読んでいると睡魔に襲われる。
コーヒーを飲んでいても睡眠を多めにとっていてもそれは変わることがなく、読んでいる間にうとうと眠ってしまう……
一〇分から三〇分、眠った後は比較的に眠くならないのでそういうものだと思うようにしている。
この日も少し眠った後は完全に覚醒して読書が進む。

午後から机に向かい漫画のネーム……しかし進まない。
夜、映画を観て気分転換した後また机に向かうが、頭の中が空っぽでいいアイデアが思いつかない。
二二時半就寝。

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