日別アーカイブ: 2015年5月11日

【本】池谷裕二『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法』

最初のハードル、実践するかどうかという説得力を脳科学で担保しているので突破しやすそうだ。
受験だけでなく、仕事や個人的に学びたいことでも役に立つだろう。
人生の折り返し地点に辿り着いたが、コップ半分しか入っていなくてもあと半分と思わず、その半分を最大限活かす気概を見せてやろうと思う。

(メモ)

●記憶の正体は「新たな神経回路の形成
赤色は気持ちをひるませる。
(食欲を昂進する)

●海馬が進化的に未完成……記憶するという行為は新しいことだから進化に組み込まれていない。

記憶するためには海馬をだまさなければならない。

●記憶の干渉……古い記憶と新しい記憶が影響を与え合う(似ている記憶を統合してしまう)

●復習すれば忘れる早さが遅くなる……脳が生存のために重要とみなす
海馬が取捨選択する

●潜在的な記憶期間は一ヶ月…大事な記憶は一ヶ月以内に復習する

翌日に一回目
その一週間後に二回目
二回目の復習から二週間後に三回目
三回目の復習から一ヶ月後に四回目

●参考書は一冊復習を繰り返すだけでじゅうぶん
出力をしなければ記憶を重要とみなさない

参考書より問題集を繰り返すほうが重要

●長期増強LTPを活性化する方法
扁桃体(感情を司る部位)を刺激…エピソード記憶を使う
(LTPはストレスに弱い)

飢餓状態になるとグレリンというホルモンが胃から放出、海馬へLTPを起こりやすくする。
歩く→シータ波
部屋を寒くする→シータ波

●寝る直前は記憶のゴールデン・アワー(勉強にはベスト)

●その道を極めるためには、
大局をつかんで、それを細かくいくつかに切って、細かく刻む。

●恋愛すると頭は悪くなる。
(他の選択を考えさせなくするため)

●学習は「べき乗則の効果」
勉強量と成績の関係は幾何級数の急カーブで成長する
勉強を続けている(努力の継続)と霧が晴れ渡るように見えてくる瞬間がある。

ユリイカ!(ある種の悟りに似た境地)

【本】高橋和夫『イスラム国の野望』

放送大学の高橋先生の授業はここ数年繰り返し観ている。
大学講義らしくないエンタメ要素があるうえ専門家ならではの通り一遍でない見方も入り、考えされることが多い。
最近、ISIL(イスラム国)の日本人人質事件絡みでテレビに出演されることが多くなったが、この書籍はその直前に書かれた本。
だがほぼ最新のISILについての情報が書かれている。

イスラム教が指導者をルックスで決めるケースが多く、アルカイダもやISILもそうだということを知り驚く。
血筋とかルックスとか運命論じゃないか……と思いさらにイスラム教について調べてみると、奴隷から君主になった者(しかも女性)も存在していたり、それ以外の要素も複雑に絡んでいることがわかる。

日本では一部の過激派の印象で危険な宗教と捉えられることも多いが、それは信じている人の解釈の問題。
貧しかったり資源が集中していたりと地政学的に複雑な場所で現在信じている人が多いからそう見えるだけ。
人類の歴史の大きなスパンで見るとキリスト教、ユダヤ教、仏教など他の宗教(あるいは共産党などの政治思想)と変わらない。
むしろ沈滞していた中世のキリスト教文化圏より、はるかに進んでいたのは当時のイスラム圏だった。

国力が、人口と陸軍力と経済力で決まるなら、これから数十年で世界の国力分布は大きく変わるだろう。
大きな力を持ちつつあるイスラム教圏で、現在進行中「アラブの春」の段階のひとつであるISILがどうなるのか、ますます目が離せない。

【日記】15年05月11日(月) 体重61.2kg

服を脱ぐと全身が醜い発疹に覆われ、まるでサナギマン。

早朝、凄まじいかゆみで目を覚ます。
かってなくひどい症状のジンマシンに気も狂いそう、アレルギー薬を飲み二度寝。
九時起床、睡眠不足と薬の副作用で朦朧として仕事部屋で無気力にネットを見ている。
朝食を食べようと冷蔵庫を開けると、何も入っていないので仕方なしに業務用スーパーで買物。

一四時一二分より公園を三一分ジョギング。
曇り空ただし気温は高い。
Los Canariosのアルバム『Ciclos』を聴きながら走る。
このアルバムはヴィヴァルディ「四季」をロックにアレンジしたものだが、「四季」の旋律は見え隠れするもののあまりにLos Canariosの個性が強過ぎて四季感を感じることができない。
Los Canariosというバンドを楽しむぶんにはじゅうぶん過ぎる以上だが。

二二時、寝室で布団に潜りドラクエをプレイしていると、やめるタイミングが見つけられず二時過ぎまで起きている。

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