幾つか読み比べた記憶術関係の実践本の中ではいちばんバランスがとれている。
かなり具体的に覚え方が書かれているのだ。
記憶術を会得するためには記憶の取っ掛かりになる材料を事前に作っておかなければならない。
「耳たぶの大きな白鳥が黄色い出っ歯を生やして上階から百円玉が雪崩のように落ちる階段を下まで滑り降りる」
ちなみにこれが三月二六日百円ショップで買い物をする、という僕の記憶メモ。
ほら、言わんこっちゃない。
明け方、大広間で目を覚ます。
寒い。
九時に宿屋を出ると外が眩しい。
久し振りの朝帰り、フラフラになって一〇時に家にたどり着く。
帰宅してすぐ寝室に潜り込む。
昼過ぎ目覚めるが何も手に付かない。
ひどい鬱の周期に入ってしまう。
一六時五三分より公園を二九分ジョギング。
晴れた空、心は憂鬱……気分を切り替えることができない。
Kate Bushのアルバム『The Dreaming』を聴きながら走る。
………………かっこいいとは思う。
ひどい鬱。
何か行動する気力が湧かず、仕方なしにドラクエをプレイしている。
深夜未明にジンマシンの発疹が出てきたのでアレルギー薬を飲み就寝。