日別アーカイブ: 2015年2月21日

【本】『What’s Michael?(1~6)』小林まこと

何と! 思っていたのと違い「マイケル」という名前だけ共通した猫のオムニバス漫画だった。実験的!

マイケルという名前のペットと飼い主の交流譚、あるいは『我輩は猫である』のような猫一人称視点の物語かと思い読み始めたら、いきなり第一話で猫のマイケルが死亡。
第二話、何事もなかったように同じトラ柄同じ名前のマイケルという猫が登場……そういうオムニバス漫画だった! 思いがけずハイブローな物語の枠組みに仰天する。
基本的に大きな物語はない、スケッチのような物語の漫画なのに背景がちゃんと描き込まれていて、流麗なデッサンで人物が実によく動き、そのギャップがギャグ漫画として面白い。
マイケルが踊ることだけは事前知識で知っていて、猫嫌いの僕からすればもっとむかつくかと思っていたが、意外と演出で、漫画のキャラ付けとしてじゅうぶん自然に成り立っている。

猫嫌いで敬遠していたけれども面白かった!

何でも読んでみるもんやねんな!

【映画】『マルサの女』

「『マルサの女』ビデオに撮ったで〜!」
そう言う友達宅に集まり、おっぱい吸うところをみんなでハァハァ言いながら観ていた高校時代を思い出す。
……そんな背伸びして観ていた印象が強過ぎて(対象年齢は今の自分ぐらいの歳なのかもしれないけれども)、僕にとって永遠に大人が観る映画。

この映画におけるバブル期の描写が、自分の記憶にあるテレビでしか観ることができなかった、大人の住む領域の話みたいで、郷愁感とともに馬鹿騒ぎの

ラストのハンカチのケレン味のある演出、僕の中ですごく映画的というか邦画的。