日別アーカイブ: 2015年2月16日

【日記】15年02月16日 体重60.9kg

ゴーグルをかけてマスクして走っていると、現実の自分と走っている自分の間に膜が張ったようになり微妙な距離ができる。
この感覚を面白がって遊んでいるうちにゲームのキャラクターを操作しているような感覚になり、
走っている自分のスピードを上げさせたり方向を変えさせたりして遊んでいるあいだにどんどん自分は身体から離れ、空へ向かって昇っていく。

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蕁麻疹の痒さと悪夢で二時過ぎ目覚め、朝まで現実と夢の境界線を揺蕩うて過ごす。
五時起床。

八時二二分より公園を二九分ジョギング。
花粉症対策して走っていると、そこまで健康のため頑張らなくても……という気持ちになる。
ゴーグルにマスクするぐらいならもう家の中にいてもいいじゃないか。
I Poohのアルバム「Parsifal」を聴きながら走る。
大仰なまでの古めかしさ、懐かしさ。
今となってはどこがProgressive(前衛的)なのかわからないが、イメージを膨らませやすい曲の流れ、叙情的かつ大仰な雰囲気、嫌いじゃない。

今日は一日ずっと仕事に集中することができた。
少し安心する。
二二時就寝。
 

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【映画】『スペシャリスト / 自覚なき殺戮者』

戦争中に相手を殺さなければ自分が敵に殺される/あるいは軍法会議にかけられる。
命令に従わないことは犯罪だ。

アイヒマンの罪は、六〇〇万人のユダヤ人をシステマチックに殺すシステムを作ったこと(人道上の罪)だ。
しかしアイヒマンの所属していたナチス(ドイツ政府)はユダヤ人の虐殺を推進しており、その速やかな執行を彼に命じていた。

時の政府の命令に従ったことに対して別の国で極刑を下されるというのは、どう考えても理屈が噛み合わない。
その政府に逆らわなかったことを犯罪として他の国で裁くことが可能なら、今この瞬間、僕らがしていることも、他の国によって何かの罪と問われる可能性があるということだ。
イスラム法に基づいた国の法律なら豚肉を食べたり飲酒したりしても罰せられるし、共産国家なら国家批判は重罪だ。

戦後、アイヒマンは第三国(アルゼンチン)に逃亡していたが、イスラエル諜報機関モサドによって拉致され、イスラエルで極刑に処された。
それが許されてナチスのしたことが許されないのなら、アメリカの原爆投下による日本人の虐殺は?
何が正しくて何が間違っているか決めることの傲慢を考えさせられる。