八時半起床。
また朝寝坊、一日が台無しになったような気分。
いったんこうなってしまたら仕事に集中できない。
一六時過ぎに自転車で外出、今日は比較的暖かい。
三鷹に到着、一七時半よりクロッキー会。
相変わらず下手糞だが、一朝一夕には上達はしないものだと諦めて一〇〇回、二〇〇回レベルで俯瞰して見ようと思う。
二一時過ぎに会場を出て、ユナイテッド・シネマとしまえんで映画鑑賞。
観客は僕込みで二人だけ。
午前〇時過ぎ映画館を出て自転車で帰宅。
午前一時就寝。
今まで僕は勉強不足のため小原愼司氏を寡聞にして知らなかった。
去年、かろうじてトニーたけざき氏(画)で小原愼司氏(作)の漫画『星のポン子と豆腐屋れい子』を読んだのみ。
初めて本を開き絵を見て大層驚いた。
新人かと思ったらそうでもないようだ。
達者とは言えない絵……どう捉えたらいいのか最初はわからなかった。
なのにこれだけキャリアがあるということはこの絵にも意味があるのだろう。
読んですぐ作品世界に引きずり込まれていく。
キャラクターが生きている。
設定がいまどきの子供受けするかはわからないけれども、これは紛れもなく少年漫画の面白さだ。
しかも子供向けで終わらず大人でも楽しめる、万人向けの、普遍性を持った面白さ。
絵は確かに達者でないけれども、きっちり描かれていないことによって補完させる想像の余地が生じる。
そういう意味ではこの物語にこの絵は合っている。
想像の余地と言ったが、この物語はまだ始まったばかりで描かれていないことがたくさんある。
しかし、その時点で伝えるべき情報を作者が惜しげも無く見せ、能動的なキャラクターが真実を探そうと動くので、読者にストレスを感じさせない。
読者が知りたいこととキャラクターが知りたいことがちゃんと一致している。
先が読みたいという衝動が湧いてくる、久々に(子供の頃思っていた)漫画らしい漫画を読んだ。
小学生のころ、H・G・ウェルズ『宇宙戦争』や ジョン・クリストファー『トリポッド』を読んだワクワク感を思い出す。
僕が観た時は観客は二人だけ、贅沢な映画鑑賞のひととき。
去年、デビュー作『エル・マリアッチ』から始まって『マチェーテ・キルズ』までロドリゲス監督映画を集中的に観てきてようやく最新作に至る。
ロドリゲス監督映画はどことなくメタ感がある。
ジャンル映画の枠組み、お約束を踏襲(再構築)することによって生まれる可笑しみを自覚的に前に出す。
クウェンティン・タランティーノと似ているところもあるが、ずっとエンタメ。
一作目に比べると新しさはないが、このフォーマットの世界を堪能するだけでもじゅうぶん楽しい。
続編として普通に楽しめた。
閑散とした会場で、しかも一週間で早々に公開を終了してしまう(大ゴケした?)みたいだが、僕はじゅうぶん以上に面白かった。