月別アーカイブ: 2015年1月

【映画】『ジュリー&ジュリア』

平凡な公務員ジュリーがブログ日記を書いた……その内容は(料理研究家ジュリアの書いた)フランス料理レシピ本の五二四種類のメニューを一年かけて作りきることだった。
そのブログは話題になり取材が殺到、本を出版することになる
そんなジュリーのエピドードと、料理研究家ジュリアがそのフランスレシピ本をどうやって完成させたかというエピソードを平行して描く。

料理研究家ジュリアはそれまでなかったアメリカ向けフランス料理を一〇年もかけて完成させた。
ジュリーはただ単に本に書いてある料理を作っただけ。
なぞって作ることと、創作することを同じレベルに並べることに疑問。
(リスペクトのある描写があったとしても)
というか僕の感覚ではよくわからないのだけれども、本通りになぞって作ったことをブログに書くだけででベストセラー作家になって映画化されるってどういうこと?

【日記】15年01月20日 体重60.0kg

八時起床。
前日の睡眠不足のせいか早起きできない。
歳のせい?
いや、ただ単に自分の意志の弱さだ。

一五時三三分より公園を三四分ジョギング。
徐々に黄色みがかかりつつある澄みきった空、空気の冷たさが逆に心地いい。
Mike Oldfieldのアルバム「The Millennium Bell」を聴きながら走る。
いろんなジャンルの曲をサンプリングしているような、ヒップヒップ的な方法で自分の代表作を再構成したような……どちらにしろ要素が多すぎて何度か聴いてみないと把握できない。

二三時就寝。

               ◇

こんなもの食べた! 15年01月20日

こんな映画を観た! 15年01月20日
【映画】『ジュリー&ジュリア』:DVDで鑑賞

【映画】『ドニー・ダーコ』

数年前に鑑賞、もう一度観てみたが前回同様やっぱり意味がよくわからなかった。
詳細にメモして時系列順に情報を並べていってもなお、ミッシングリンク(情報の穴)が大きい。
そもそもこの映画を理解するために必要な情報を監督がちゃんと語ってない。
しかし公開から一〇年以上経ってもこの映画がこれだけ高評価なのは、映画全体の見映え自体は抜群の完成度で、それが一種の担保となって、ちゃんと観れば理解できるように思わせているからだろう。

青春映画としてみると、まだ若かりし頃、自分とセックスと世界と終末が全て連動していた……そんな時代のことを思い出して甘酸っぱい気持ちになる。

【日記】15年01月21日 体重61.5kg

五時起床。
眠気に襲われて七時から二時間眠ってしまう。
朝からペースがグダグダで自己嫌悪。
昼過ぎ、買物に行く。
ぱらついていた雹が帰宅時には本降りになり、露出する顔に当って痛い。

夕方、FF13のプレイ。一〇時間→一〇時間半。
ジャングルの中を走って行く。
こんなにきれいな背景なのに、探検しているという感覚が少ないので立ち止まってグルグル見回してもあまり感慨がわかない。
これよりはるかにちゃちい画像だったけれども、ドラクエ8のフィールドは歩いているだけで楽しかった。
やってみたいという気持ちを起こさせる要素があまりにも少なくて、やらされている感があるからなか。
ジャングルから外に出て、ひらけたところから見下ろす絶景もピンと来ない。
演出によっては大きなカタルシスになったであろうに、ただ単にそこにあるだけ。
ことごとく残念過ぎる。
躊躇なくセーブして、ゲーム機の電源を消す。

二三時就寝。

               ◇

こんなもの食べた! 15年01月21日

こんな映画を観た! 15年01月21日
【映画】『ドニー・ダーコ』:DVDで鑑賞

【日記】15年01月22日 体重60.8kg

深夜三時頃、悪夢で目覚める。
眠れなくなり小一時間寝返りを打ち続けているうち、ようやくうとうとし始めた……途端に目覚まし時計で起こされ、五時起床。

外は小雨が一日中振り続けている。
朝から仕事をするつもりだったのだけれども、日々の些事でペースが乱れてなかなか集中できない。
夕方に机に向かいようやくエンジンが入りはじめる。

二三時半就寝。

               ◇

こんなもの食べた! 15年01月22日

こんな本を読んだ! 15年01月22日
【本】『エスケヱプ・スピヰド(2)』九岡望

【本】『エスケヱプ・スピヰド(2)』九岡望

今月初めに読んだ第一作目が面白かったので続きを読んでみる。
前作の物語設定をうまく膨らまして繋げている、今作も非常に達者な印象。

市販の材料から極上の創作料理を再構成できる凄腕料理人のようだ。
既成品を完璧に作る腕に長けている。
ワガママを言うことが許されるなら、さらに作家性みたいなものが見えてくればいいのだけれども。
既成品もいいけれど、この達者な作者が内面で醸造、発酵させたものも読んでみたい。

【本】『エスケヱプ・スピヰド』九岡望

【食】15年01月22日

朝食:おにぎり、豚のツラミのニンニク炒め、煮玉子とソーセージと生ハムとトマトとレタスのサラダ。
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昼食:冷やしかけうどん、生ハムとソーセージとトマトとレタスのサラダ、牡蠣の炒めもの。
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夕食:豆乳にフルーツグラノーラ、マッシュスイートポテト、ソーセージ。
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【日記】15年01月23日 体重60.3kg

五時起床。
なんとなくうだうだしているといつの間にか時間が過ぎていき、気が付くと九時。
あっという間に四時間経過している!
昨夜途中で鑑賞を断念した『ナバロンの要塞』の続きを観てから机に向かう。
今日は比較的順調に漫画を進めることができた。

一五時七分より公園を三四分ジョギング。
風は強いけれども気温自体は暖かい。
こんなに走っているのに、一年半で一七〇〇キロも走っているのに体重がちっとも減らない。
……痩せたい。
Popol Vuhのアルバム「Popol Vuh」を聴きながら走る。
心地よく聴くことができる。
仕事中に聴く音楽としては抜群だけれども、逆にほとんど意識に引っかからないので曲自体の印象は残らない。

二三時半就寝。

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【映画】『ナバロンの要塞』

六〇年台の映画は僕の中でアメリカン・ニューシネマ前の映画は今ひとつなのだけれども、これは珍しく楽しめた。
面白のツボを押さえている。
第二次大戦版ミッション:インポッシブルといった趣だ。

しかしニューシネマ前のこの時代、やはり死の描写にリアリティがない。
手榴弾を投げつけられると爆発からいったん飛んで避けてから倒れたり、崖から転落するときは手足をばたつかせず人形のような直陸不動の姿勢で落ちていったり、銃で撃たれても弾着が無かったり……
観念的なある種の様式(パターン)に沿っていて、リアルさを意識した演出が見られない。

【映画】『クイズ・ショウ』

年末に鑑賞した『普通の人々』に続き、二作目のロバート・レッドフォード監督映画。
今回も前作と同じく僕の中で煮え切らない印象。

セレブで世間知らずの大学講師がマスコミに乗せられクイズ回答者になる。
ちょっとしたきっかけでクイズのインチキに加担する。
その小さな過ちがマスコメディアによって手に負えないところまで大きくなる。
この人にも弱さがあったと思うけれども、人一倍弱かったというわけではない。
一般人なら誰でもおかしてしまいそうな過ちだ。
人間みな自分のなかの原則を曲げないように生きたいものだけれども、日々、妥協の繰り返しだ。
上司の言うことを聞かなければならないし、自分が正しいのに謝らなければならないもある。
自分らしさの基準をどこまで厳密に求めたらいいのか、難しい。
逆に、自分の正しさを押し通すため他人に犠牲を強いることもあるのだ。

先日、イスラム国に日本人人質が誘拐されて身代金を要求される事件が起こったが、ネットに起こった自己責任論の嵐に僕は驚いた。
他人の失敗に対してそこまで上から言うことなんて僕にはできない。
(過去、そういうことをしてきた自分を恥じる)

ネットユーザーがマスコミに倫理を求めてバッシングする事象……翻って自分たちはそこまでの純度で仕事に(あるいは他者に)接しているのだろうか。

こういう話に答えはなく、それぞれが持って帰って考えなければならないことだ。
一筋縄でいかないラストでスカッとすることなくずっと僕は悶々としている。

【食】15年01月23日

朝食:お握り、サツマイモ、ハンバーグ、ソーセージとトマトとレタスのサラダ。
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昼食:サツマイモ、ブロッコリと鶏モモと玉ネギのクリームグラタン、ソーセージとトマトとシソとシーフードとレタスのサラダ、焼き鮭。
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おやつ:ヨーグルト。
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夕食:豆乳にフルーツグラノーラ。
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【日記】15年01月24日 体重60.1kg

八時起床。
「六時間以下睡眠が二日続くと身体がもたなくなり朝起きられなくなる」の法則が自分にあてはまるみたいなので、早寝を心がけることにする。
二二時以降にダラダラ過ごさないようにしよう。
……と思ったのだが、やはり今日もダラダラ過ごしてしまった。

午前中、業務スーパーへ買物に行く。
その他の時間は机に向かって漫画に集中している。
就寝前、二二時以降はダラダラ過ごさないようにしよう……と思っていたのだが、やはり今日もダラダラ過ごしてしまった。
二三時就寝。

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【本:漫画】『シドニアの騎士(1~2)』弐瓶勉

一〇年ほど前、絵に惹かれて弐瓶氏の単行本『BIOMEGA』を表紙描いした。
スタイリッシュな絵、意味ありげなタイトルやキーワードに魅力を感じた。
しかし絵と物語の個性が強すぎて何が起こっているのか一読で把握しがたく、困惑した。

一〇年前振りにまた弐瓶氏の今作を読んで、僕にとって難解なことに変わりはなかった。
なかなか手のうちを見せてくれない。
それは絵も物語も同様で、絵は大きく俯瞰で見せてくれない、物語は進行中の情報しか見せてくれない。
情報を強力な弐瓶勉フィルタで厳しく取捨選択している。
僕の思う、絵とストーリーが比例しているタイプの作家。

こんな面白い設定かつ好きになりそうなデザインやガジェットで満ちているのに、作品世界に入り込めず悲しい。
その悲しみは、いまプレイ中のFF13に対して僕が思う気持ちと共通している。

【映画】『引き裂かれたカーテン』

ヒッチコック映画をここ最近、積極的に観るようになった。
それまで人生の中のヒッチコック映画体験は大学時代に観た『鳥』だけ。

前半と後半で面白さの質が変わるが、それはそれで楽しい。
後半からの怒涛の逃走ハラハラ演出に腹を抱えて笑う。
バスを使った逃走中、巨大な荷物を持ったお婆さんが乗ってきたそのスローモーな動きがコントみたいだ。
船上の衣類カゴの中に隠れるのは大変だ……野ざらしで寒いしおしっこに行くことができない!

今まで観たヒッチコック映画の中で一番面白かった。
(七本しか観ていないけれど)

【食】15年01月24日

朝食:お握り、マッシュサツマイモ、シソとサーモンとトマトとシーフードとレタスのサラダ。
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昼食:羊肉とエリンギと新タマネギのスパイシーガーリック炒め、ゴマ豆乳スンドゥブ、トマトと鶏モモの甘辛煮、生ハムとアボカドとトマトとサラダ菜のサラダ。
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夕食:豆乳にフルーツグラノーラ。
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【日記】15年01月25日 体重60.1kg

八時半起床。
また朝寝坊、一日が台無しになったような気分。
いったんこうなってしまたら仕事に集中できない。
一六時過ぎに自転車で外出、今日は比較的暖かい。
三鷹に到着、一七時半よりクロッキー会。
相変わらず下手糞だが、一朝一夕には上達はしないものだと諦めて一〇〇回、二〇〇回レベルで俯瞰して見ようと思う。

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二一時過ぎに会場を出て、ユナイテッド・シネマとしまえんで映画鑑賞。
観客は僕込みで二人だけ。
午前〇時過ぎ映画館を出て自転車で帰宅。
午前一時就寝。

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【本:漫画】『地球戦争(1~3)』小原愼司

今まで僕は勉強不足のため小原愼司氏を寡聞にして知らなかった。
去年、かろうじてトニーたけざき氏(画)で小原愼司氏(作)の漫画『星のポン子と豆腐屋れい子』を読んだのみ。

初めて本を開き絵を見て大層驚いた。
新人かと思ったらそうでもないようだ。
達者とは言えない絵……どう捉えたらいいのか最初はわからなかった。
なのにこれだけキャリアがあるということはこの絵にも意味があるのだろう。
読んですぐ作品世界に引きずり込まれていく。

キャラクターが生きている。
設定がいまどきの子供受けするかはわからないけれども、これは紛れもなく少年漫画の面白さだ。
しかも子供向けで終わらず大人でも楽しめる、万人向けの、普遍性を持った面白さ。
絵は確かに達者でないけれども、きっちり描かれていないことによって補完させる想像の余地が生じる。
そういう意味ではこの物語にこの絵は合っている。

想像の余地と言ったが、この物語はまだ始まったばかりで描かれていないことがたくさんある。
しかし、その時点で伝えるべき情報を作者が惜しげも無く見せ、能動的なキャラクターが真実を探そうと動くので、読者にストレスを感じさせない。
読者が知りたいこととキャラクターが知りたいことがちゃんと一致している。

先が読みたいという衝動が湧いてくる、久々に(子供の頃思っていた)漫画らしい漫画を読んだ。
小学生のころ、H・G・ウェルズ『宇宙戦争』や ジョン・クリストファー『トリポッド』を読んだワクワク感を思い出す。

【映画】『シン・シティ 復讐の女神』:ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞

僕が観た時は観客は二人だけ、贅沢な映画鑑賞のひととき。
去年、デビュー作『エル・マリアッチ』から始まって『マチェーテ・キルズ』までロドリゲス監督映画を集中的に観てきてようやく最新作に至る。

ロドリゲス監督映画はどことなくメタ感がある。
ジャンル映画の枠組み、お約束を踏襲(再構築)することによって生まれる可笑しみを自覚的に前に出す。
クウェンティン・タランティーノと似ているところもあるが、ずっとエンタメ。

一作目に比べると新しさはないが、このフォーマットの世界を堪能するだけでもじゅうぶん楽しい。
続編として普通に楽しめた。
閑散とした会場で、しかも一週間で早々に公開を終了してしまう(大ゴケした?)みたいだが、僕はじゅうぶん以上に面白かった。

【食】15年01月25日

朝食:豚肉とメンマとネギの炒めもの、煮玉子とソーセージとトマトとサラダ菜のサラダ、お握り。
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昼食:鶏モモの甘辛煮、サツマイモ、ワカメとシメジの味噌汁、ソーセージとシソとサーモンとトマトとレタスのサラダ。
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おやつ:ヨーグルト。
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夕食:豆乳にフルーツグラノーラ。
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【日記】15年01月26日 体重60.0kg

八時半起床。
目覚ましがなっていることすら気づかないほど粘り気の強い眠気で朝寝坊。
いきなり一日の出鼻をくじかれる。
一一時頃、散歩がてら歩いて近所の市場に買物へ。
帰宅するともう一三時。
机に向かってもなかなか仕事に集中できない。
一五時半に自転車で外出、ユナイテッド・シネマとしまえんで『ゴーン・ガール』鑑賞。
業務スーパーの寄って買い物してから一九時半に帰宅。
資料を整理したり部屋を片付けたり領収書を整理した後、読書。

二二時半時就寝。

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【本】『あなたは今、この文章を読んでいる。:パラフィクションの誕生』佐々木敦

メタフィクション、パスティーシュ、パロディのようなものが好きで、筒井康隆氏を始めとして相当読んできたと思う。

パラフィクションは、そのメタフィクションから派生したものらしい。
冒頭で書かれているが、著者自身もパラフィクションという事象を完全に把握しているとは言い切れないようだ。
現在進行中であるところのパラフィクションの萌芽をいち早く取り上げた、ということか。
この本でまだ全貌が明らかになっていないが、パラフィクションはそれまでのメタフィクションと違い、作家だけで完結しない読者を絡めたアプローチのようだ。

ホニョムホニョムがへチョムへチョムのような、コクーンがパージするのはパルスのファルシによってルシにされた……みたいな話だ。

ここで例題として取り上げられているテキストの半分近くはタイトルを僕は聞いたことがなかった。
仕事にかまけて読書できない期間が続き、そもそもメタフィクションの今の環境自体がわからない。
それを知らないとここに書かれていることを理解することは難しい……
勉強不足を恥じて、ここに書かれている本を読んでいこうと思う。

【映画】『ゴーン・ガール』:ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞

デヴィット・フィンチャー監督は大学のときの初監督作品『エイリアン3』を映画館に観に行って以来、それなりに追いかけて見ている。
(『エイリアン3』自体は評判はよくなかったけれども、僕は楽しめた)
『セブン』を観たときの鮮烈な印象は忘れることができない。
去年末、二〇年ぶりに『セブン』を鑑賞したが、やはり抜群に面白かった。
ピーディーな演出が全く古びていない。
むしろ、新鮮。

ということで話題の新作、この映画を鑑賞。
『セブン』とは打って変わって、スピーディーというより、いろんな要素を足していく演出に向かっている。

実際にあった失踪事件を元にした(再解釈した)ノンフィクションに近いものかと思っていたら、後半は寓話だった。
自分の中で作った思い込みと違う方向に話が進んだので、肩透かしを食らいもんどりうって倒れたような感じで混乱してしまう。
どこに着地するのか最後まで見当がつかない。
そしてラストのあまりに特殊過ぎる状況、自分及び周囲にあったことや一般的なことに置き換えることができず、茫然としている。
映画が終わっても、情報量が多すぎて余韻に浸るところでない。

デヴィット・フィンチャー監督はやっぱり一筋縄でいかない!

【日記】15年01月27日 体重60.3kg

五時起床。
久し振りに定刻に起きることができた。
早朝、外は暗く雨が振り続いているが、九時過ぎになると晴れ間が見えてきて時折地面が明るく照らされる。

一五時一〇分より公園を三六分ジョギング。
Popol Vuhのアルバム「Letzte Tage ~ Letzte Nachte」を聴きながら走る。
悪くはないけれども、印象に残らない。

一日中ずっと机に向かい漫画を描いている。
写真を使わないで描く自分のキャラ絵の下手さに茫然としている。
二二時半就寝。

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【映画】『スペースキャンプ』

今構想中の漫画の資料として購入、再鑑賞。
出来事と時間をチェックしながら、画面構図をスケッチしている。

作り手として観ると、主要キャラクターを全部活躍させた上、起承転結もあって、適度にハラハラさせて、友情ありラブロマンスあり、この設定を与えられて出した答えとしては合格点をはるかに超える佳作だと思う。
しかし観客としてみると、そもそもこの設定が面白いのかという疑問が湧いてくる。
冒険に巻き込まれるきっかけがコドモダマシだし、日常で起こったら大変なことはいえ、起こる出来事は大気圏の外側に出てすぐ戻るだけ。

あまりに限定された年齢層向け。
しかも対象年齢である子どもはもっと派手な娯楽を観たいわけでで……

【日記】15年01月28日 体重60.3kg

五時起床。

八時三九分より公園を二四分ジョギング。
風が強く、氷点下近い気温に凍えそうになりながら走っていると、次第に寒さに慣れ暑ささえ感じるようになる。
Popol Vuhのアルバム「Future Sound Experience」を聴きながら走る。
……気持ちはいいが、特に印象に残らない。

一日中、机に向かっている。
二三時半就寝。

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【本】『ショートショートの世界』高井信

ショートショートは中学生の頃むさぼるように読んでいた。
大人小説の読み始めとリンクしていた。
筒井康隆氏、都筑道夫氏、小松左京氏、星新一氏、豊田有恒氏……「ショートショート」と銘打たれた本はかたっぱしから読んでいたように思う。
高校、大学と経るにしたがって、自分の好みが長編志向になっていき物足りなくなくなり読まなくなっていった。
しかし、ショートショートは自分の原型を構成するもののひとつであることにはかわりはない。
もちろんこの著者の高井信氏の著書も読んでいた。

高井氏の言う八〇年代半ば以降のショートショート冬の時代と自分が読まなくなった頃がリンクしている。
確かにショートショートは時代に求められていたものと逆行していたのかもしれない。
長編志向が強くなった漫画、映画より長編ドラマが作られる時代、読み手からしても当たり外れのある短編を読むより連続性のある(前提がわかっている)長編のほうがわかっているだけ楽だ。

しかしさらに現代、それと逆にショートショートも広がる余地があると僕は考える。
スマホで、タブレットで情報を得る時代、長編よりショートショートを読むことの方が生活スタイルに合っているのではないか。
電車で移動中しながら軽食を取りながらトイレで一服しながら、軽くショートショートを読む時代が来るかもしれない。

今年中とはいかないが、ショートショートはいつか系統立てて読むつもりなので、そのときのためのガイドブックとして本棚に仕舞っておくことにする。