日別アーカイブ: 2014年11月24日

【本】『2010年宇宙の旅』アーサー・C・クラーク

唐突に登場する中国製宇宙船のエピソードが後半、物語に全く絡んでこない。
新しく象徴的な物語を描くことが得意であっても、クラーク氏は(アシモフ氏、ハインライン氏に比べると)ストーリーテラーではないことを実感。
個々のエピソードがあまり有機的に絡み合わない。

人を超越した存在になった(ディスカバリー号の)ボーマン船長が、まず元ガールフレンドのもとへ向かうところが俗っぽい。
高次元の存在は(ブッダやイエスが家族を捨てたがごとく)そういった感情を超越するから、肉を捨てたといえるのではないか。

ハルがレオーノフ号の乗組員を助けるために自らを犠牲にした後、ボーマンによって高次元の存在に変化させられる理屈がよくわからない。
スターゲートを通らずこういうことが出来るのなら『二〇〇一年宇宙の旅』後半のコンピューターと人間の攻防で、どちらが先に到着しても結果は一緒だったんじゃないのか?

【映画】『2001年宇宙の旅』

中学生のころ鑑賞したときはちんぷんかんぷんだったのだけれども、今回、小説版で予習してから鑑賞したらずば抜けた傑作に思えた不思議。
全て説明しきっている小説版より、象徴的かつ哲学的。
サスペンスタッチの探査船内の攻防もスリリング。

キューブリック監督のモンタージュのテクニック(というよりもはや魔術)はすごい。
スターゲートを超えた後、主人公のポッドが部屋に現れ、急激に老い、最後の晩餐をしてから眠る、それを見つめるモノリス……視線誘導からミスリードを誘わせるようなカットをつないだ一連のモンタージュは、小説を読んだ後にこそ真価がわかる。
人間とコンピュータのサバイバル戦に勝利し、「超人への道」を通った人間が生まれ変わり赤ん坊(スターチャイルド)になって地球へ戻ってくる……R・シュトラウス「ツァラトゥストラかく語りき」が高らかになりだすエンドロール。
ピッタリはまりすぎて恐ろしいくらい。

今回の鑑賞で、これはSFというジャンルで最高レベルの作品でないか、という気がしてきた。

【日記】14年11月24日 体重57.7kg

五時起床。
絶望的な気持ちになって部屋にこもり世界を呪っている。

夕方、近所の市場で精算した後、自分のカゴのはしにのせてあった卵パックが落ちて割れる。
店員に訴えたにも関わらず結局僕の負担になってしまい、グチャグチャの卵パックを店内のゴミ箱に泣き捨て帰宅。

二二時半就寝。
               ◇

こんなもの食べた! 14年11月24日

こんな映画を観た! 14年11月24日
【映画】『2001年宇宙の旅』:DVDで鑑賞。

こんな本を読んだ! 14年11月24日
【本】『2010年宇宙の旅』アーサー・C・クラーク

【食】14年11月23日

朝食、おにぎり、キュウリのぬか漬け、ブロッコリと鶏もものマカロニグラタン、生ハムとソーセージとトマトとレタスのサラダ。

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昼食、餃子、トマトソースの焼きサンマ、サツマイモ、シソとサーモンとアスパラ菜と海藻のサラダ、ごはん。

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クロッキー会にて夕食、パンなどいろいろ。

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【食】14年11月24日

朝食、おにぎり、ハッシュドポテト、キュウリのぬか漬け、ソーセージとチャーシューとトマトとレタスのサラダ。

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昼食、サツマイモ、西京漬けタラ、ソーセージとミートボールと鶏の唐揚げ、サーモンとアスパラと海藻とトマトのサラダ。

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おやつ、ヨーグルト。

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夕食、豆乳にフルーツグラノーラ。

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