こんな映画を観た!」カテゴリーアーカイブ

映画の見方がわからない人が感想を書いています。ばんばんネタバレしていきますよ〜!
フェイバリット映画は『遊星からの物体X』。
時々アニメやドラマやドキュメンタリーの感想も入ります。
(特に記載がない場合はDVDでの鑑賞です)
 
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【映画】『ドラキュラZERO』:ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞

冒頭、主人公の息子が父親について語るモノローグから始まるのに、ラストは息子と関係のないはるか後の時代で終わる。
物語がちゃんと閉じないじゃないか。

妻が今際のきわに「私の血を吸って」って何でそうなるのだ?
我慢しなければならない、って何度も主人公が言っているのに。
そもそもこの時点で子供の存在が希薄になる。

弱点の銀貨の上で転びながら皇帝と戦うドラキュラ。
ってか皇帝も弱点がわかっているんだったら、一人で戦わず、家来と一緒にドラキュラを銀の鈍器で叩きのめせばいいじゃない。

クライマックス、曇り空の下で戦う吸血鬼達。
(曇り空で平気なら結構なんでも大丈夫だ)
最後にお日様が出てきて一斉に死ぬのには笑ってしまった。
場所は野営地なのにテントにも飛び込まず、ガンガン崩れていくってどんだけアホなんだ。

製作者が「ドラキュラ映画ってこんなものだろ」と思って作っている。
既成概念以上のものは生まれなかった。

【映画】『ヘラクレス』:ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞

自ら伝説を喧伝しながら傭兵稼業を続けるヘラクレスと名乗る男は、妻子の死、ケルベロスの夢に悩まされている……
ギリシアが、神や魔物が跋扈する世界でなく、それ自体が国家(あるいはそれを利用する者)のプロパガンダだったという解釈は新鮮。

クライマックス、伝説(プロパガンダ)によって作られたヘラクレスが、本当の自分の物語を作るためには実際の行動(力)しかないと気づき、途方もないアクションにつながっていく過程は燃える。

現在のアメリカ国民は政府や世界に対してこう思っているという理解でいいのかな?
ベトナム戦争やイラク戦争そして現在のテロとの戦いを正義の戦いだと思っていたのに、政府と付随する企業や団体に利用されていただけだった!
……という当事者意識の欠如。

ただのギリシア神話を元にした話でないプラスアルファの部分があったので満足。