日別アーカイブ: 2014年9月11日

【日記】14年09月11日 体重60.0kg

五時起床。
身体中にこびりつく眠気。

七時五分より公園を四三分ジョギング。
陰鬱な空、泳ぐように走る。
Goblinのアルバム「Suspiria」を聴きながら走る。
むしろ没個性的なプログレ。
テーマ曲以外はあまり印象に残らない。

午前、絵の練習とキャラクターデザイン。
午後は資料読み。
今日も仕事らしい仕事ができなかった。

二三時就寝。


こんなもの食べた!・・・14年09月11日

こんな映画を観た!・・・14年09月11日
【映画】『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』:DVDで鑑賞。

こんな本を読んだ!・・・14年09月11日
【本】『サイコドクター(全8)』亜樹直 (原作) 的場健 (画)
【本】『プラネテス(全4)』幸村誠
【本】『人を惹きつける技術』小池一夫

【本】『サイコドクター(全8)』亜樹直 (原作) 的場健 (画)

精神科医の主人公が心理分析を駆使して様々な事件やトラブルを解決する話。

精神科医が主人公なので、人間の内面を掘り下げていく文学的な要素がある内容なのかと思ったら、精神分析自体はさほど意味がなく、謎解きが物語の主眼だった。

そうなってくると『MMR』『サイコメトラーエイジ』『金田一少年の事件簿』とあまり構造が変わらない。

一巻ではベタまで使って描き込まれていた耳が徐々に描き込みが消えていって、二巻の第三話から耳の中が完全に真っ白になった。
(ただしカラー原稿は最後まで耳の描きこみあり)

【本】『人を惹きつける技術』小池一夫

「キャラクターの起てかた」について具体的な方法を指南している本。

僕は漫画家なのに、キャラクターという概念がよくわからない。
笑いや絵や物語にはフェティッシュな興味があるのだが、アイドルやキャラクターに執着したことがない。
フィギュアも買わないし、ポスターも貼らない。
RPGは人並みに好きなのである程度はキャラクターを理解しているつもりなのだが、RPGを構成する要素の中ではもっとも興味が薄いことも確か。

僕は今まで小池一夫氏の漫画をパラ見こそしたことあれキッチリと読んだことがなかったので、これを機にちゃんと勉強してみようと思う。

今更!

【映画】『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

「あの人」がとうとう復活、しかし世間は恐ろしいがあまり誰も信じてくれない。
仕方なしにハリーたち生徒は魔法を自主練して闇の力に対抗しようとするが、魔法省から派遣された悪い先生が邪魔をする……という話。

新しく赴任したいじわるな先生に不条理ないやがらせを受けても、ハリーはあくまで直接的に逆らわないので観ていてイライラする。

先生の体罰によって手に刻まれた字が何の意味もない。
それが手枷になるのかと思ったら、ただ絵面だけのことだった。

クライマックス手前、悪い先生をいったん巨人に会わせてからシリウスを助けにいく、その展開がモタモタして死ぬほどイライラする。
小説版にある重要なエピソードが抜けているため、段取りが悪くなっている、あるいはつながりが悪くなっているのかもしれない。
どちらにしろシナリオのレベルで問題があり過ぎる。

ラスト、ハリーがどういう必然で敵の意識を打ち払ったのかわからない。
敵を克服する訓練が完全には成功しておらず、しかも中途で訓練を抜けているのに。
根性?
友情パワー?
どちらにしろ、やっぱり最後は機転や努力と関係がない。

【本】『プラネテス(全4)』幸村誠

宇宙開発時代のあけぼの、地球の大気圏上でデブリ回収に携わっていた日本人ハチが人類初の木星探査隊の参加を目指す。

この漫画を初めて読んだとき、僕が何より驚いたのは、宇宙を舞台にしている物語なのにセンス・オブ・ワンダーがなかったこと。
宇宙飛行士が主人公なのにSFでないものが描かれる時代になったのか……と感慨深かった。
漫画でこれと類型のあるものがなかったので、大きなパラダイムシフトが始まっているのかも、と僕は思った。

もちろんその内容に説得力を与えるのは緻密な宇宙船/基地内部の描写だ。

そしてこの漫画以降、宇宙を舞台にしたSFでない作品がいろんな作家によって描かれることになる。

その先鞭をつけたという意味でもこの作品は重要だ。

最初は、キャラクターの目の位置が真ん中よりやや上で不安定に上がり下がりしていたが、後半は安定して真ん中になって、読んでいてホッとしたことも思い出す。