日別アーカイブ: 2014年9月5日

【日記】14年09月05日 体重59.8kg

五時起床。
全身にまとわりつく眠気に抗うことができない。
仕事場までかろうじて辿り着いたにも関わらず、座椅子に横たわり二度寝してしまう。

七時四二分より公園を四二分ジョギング。
曇り空、意識と同じく朦朧としてはっきりしない天気。
Gongのアルバム「25th Birthday Party」を聴きながら走る。
普通。
嫌いではないが印象に残らない。

一日、資料片付けをしたり読書したりで、仕事まで辿り着くことができなかった。
明日からはスケジュールの組み方を変えてみようと思う。
四〇歳も過ぎてこんなんばっかり。

二二時三〇分就寝。


こんなもの食べた!・・・14年09月05日

こんな映画を観た!・・・14年09月05日
【映画】『ハリー・ポッターと賢者の石』:DVDで鑑賞。

こんな本を読んだ!・・・14年09月05日
【本】『ヨルムンガンド(2~11:完結)』高橋慶太郎
【本】『牙の旅商人(1~6)』七月鏡一 (原作) 梟 (画)
【本】『拳闘暗黒伝セスタス(2~3)』技来静也
【本】『RAINBOW 2―二舎六房の七人(1~3)』安部譲二 (原作) 柿崎 正澄 (画)

【映画】『ハリー・ポッターと賢者の石』

親戚の家で惨めな生活を送っていた少年ハリーは一一歳の誕生日、両親が通っていた ホグワーツ魔法魔術学校に入学することを許される。
やがて彼は魔術学校のどこかに隠された賢者の石探しを通じ、自分の両親を殺した「あの人」と自分の因縁を知ることになる……という話。

一二年前からの再鑑賞。
感想はそのときとあまり変わらない。

育て親の家族のあまりに悪意のある描き方に辟易する。
ハリーの部屋(階段下)の上の階段で、わざと飛び跳ねるってそんなあからさまなこと普通するか?
魔術学校から手紙が届いたら育て親があそこまで妨害するのもよくわからない。
育てたくない子供だったら逆に行かせたらいいじゃないか。

先生たちがハリーだけをえこひいき過ぎる。
変な球技でハリーが不利になると先生方はあきらかに悲しそうな顔になり、ハリーが活躍すると嬉しそうな顔になる。

特にラスト、校長の寮ごとの得点、あんなんハリーを勝たせるための後出しジャンケンやんけ!

そしてハリーに嫌われた生徒はろくな目に合わない因果応報。

ハリー中心に作られた妄想の世界みたいだ。
僕の予想するシリーズのラストは
「という夢をハリーは見たのでした」
というナレーションが入って、階段下の部屋で目覚めたハリー、そして布団にはほうきで空を飛ぶ自身がおねしょで描かれたしみが大写しになって終わり。
チャンチャン!

【本】『RAINBOW―二舎六房の七人(1~3)』安部譲二 (原作) 柿崎正澄 (画)

昭和三〇年、少年院の同じ房「二舎六房」で出会った七人の少年が歩むことになる波瀾万丈の人生(の物語)。

絵が不思議。
描線の流し方が凄まじく達者なのにキャラクターの顔の描き方がデッサンでなく記号なので、『ドラえもん』に細かい陰影をつけたような、『ブラック・ジャック漫画秘話』を流麗にしたような、アンバランスな印象。

【本】『ヨルムンガンド(3~11:完結)』高橋慶太郎

武器商人にボディーガードとして雇われた元少年兵は、いろんなトラブルに巻き込まれながら成長していく。

絵が画面全体の面積のほんの一部だけピンポイントで詳細に描写されていて、その周囲には描かれていない空白が広がっている。
そのバランスが巧みなので、ストレスなく読み進めることができる。

物語も絵と同じように、細部をリアルに描きこんでいる情報と飛ばしている情報のギャップが激しい。
リアル過ぎるとリアリティラインが上がり物語作りが難しくなるが、抜きすぎるとリアリティラインが下がって途端に絵空事になる。
絵と同じく、タイトロープを渡るかのような優れたバランス感覚で、物語を最大限面白く演出している。

おそらく作者は、読者が脳内で補完する部分を計算する能力に長けているのだろう。

僕はこういうミリタリーものを普段読まないのだが、楽しみながら読むことができた。
普段読まないからこそかも知れないが。

【本】『拳闘暗黒伝セスタス(2~3)』技来静也

ローマ帝国、コロシアムで拳奴として戦う主人公が闘いながら成長していく……という話。

皇帝ネロと旅芸人、徒手格闘兵団訓練校のエピソード。

物語作りが安定してうまいことはもちろん、動きのある格闘シーンが抜群に達者。
特に、連続するコマ送り映像を一枚絵で見せる演出は、実際に動いている映像を観るかのようだ。

【本】『牙の旅商人(1~6)』七月鏡一 (原作) 梟 (画)

文明崩壊後とおぼしき世界で盗賊団に両親を殺された少年は、武器商人の娘に助けられ、一緒に旅をすることになる。

物語の構成が優等生的にクオリティが高い。
世界観がもう少しオリジナリティがあればなお僕好みなのだが、一般的には共有最大公約数的に共有しやすい世界観のほうがいいのかもしれない。
同じように絵の方も抜群の描画力なのだが、この作家固有の個性がそこにあるのかはわからない。逆に言うと、ここまで作家性がなく絵を上達させるモチベーションが僕には見当つかない。

たまたま高橋慶太郎『ヨルムンガンド』と平行して読んでいたのだが、どちらも世界観こそ違えど武器商人モノ。
武器商人ジャンルというものが存在する?