日別アーカイブ: 2014年8月11日

【映画】『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

主人公が父親とネブラスカへの旅を通じて、父親や周囲の人間のいろんな面、新しい事実を知って成長する物語。

久しぶりに訪れた故郷で暖かく出迎えてくれる、友達、親戚一同。
しかし宝クジの当選者だとわかると同時に本性を露わにする。

お金をたかろうとする親戚に、毅然として全て論破、
「ファック・ユー!」
と最後に言い放つ主人公の母親。
病室で横たわる父親の頬にそっとキスするところなど、冒頭の太った老婆の憎らしい雰囲気が霧散してしまうほど、可愛らしい。

一見とっつきにくいリアリストの兄や母親が本当は父親のことを考えていて、優しげに近寄ってくる親戚や友達こそ、底に打算や悪意がある。

そして一見、何も考えていないように見える父親。
子供のことを考えていないようで、女性のことも興味が無いようで、しかし、いい意味でも悪い意味でもその先入観は覆される。

物語の最深部に到達して初めて主人公は、父親が何故そこまでお金が欲しかったのか……その理由が自分たち子供のためであることを知る。

そしてラスト、ある行動を通じて主人公は現実で得難いものを手に入れ、帰還するのだ。

そういえば僕も先週、父親とふたり車で往復三時間、おじさんの墓参りに行ったのだが、相変わらずお互いのことを話さず、地名や昼飯に何を食べるか……ぐらいの会話しかできなかった。

『橿原市 ふたつの心がつながらない旅』だった。

【本】『誘爆発作(1~4)』岡村星

漫画を読んでひさびさにドキドキした。

絵や細部の不満点を吹き飛ばす、圧倒的なストーリーテリング。
いくつかのシーンではどうしても読み進めることができなくて、いったん本を閉じ心を落ち着かせてからまた開く……を繰り返してしまう。

こういう能力を持っている者同士が、その力を用いて猟奇事件を解決していく設定の漫画かと思いきや、堀尾省太『刻々』のような、ひとつの事象をとことん掘り下げるタイプの物語だった。

しかし二〇一一年に初めて単行本が出てからもう三年か。
四巻まで一気読みした僕ですら、
「まだこの先続きますのん!?」
と歯がゆく思うのに、リアルタイムで読んでいる読者の先の待ち遠しさと言ったらないだろう。

敵と味方のシーソーゲームがほぼ同レベルで拮抗しているので、僕の好みとしては、もっと敵の強さを圧倒的にして、何度も失敗してはふりだしに戻りつつ最後は知略を合わせてかろうじて打倒できるような『ジョジョの奇妙な冒険 第四部』のような展開なのだが、半年で単行本一冊という連載のスピードではそこまでカタルシスを先延ばしにすることができないか……

【日記】14年08月11日 体重60.8kg

六時起床。
何と、目覚ましが鳴り続けていたのに、起きることができなかった。
携帯電話のアラーム音ごときでは僕の眠りを妨げることはできない。
ってちっともよくないじゃん……

六時三五分より公園を三九分ジョギング。
昨日までの台風通り過ぎた痕跡で地面は葉や枝だらけ。
空を見上げると澄みわたり、強い風が肌に心地良い。
Peter Gabrielのアルバム「so」を聴きながら走る。
八〇年代っぽい、それ以上の感想は起こらない。

一〇時より歯医者。
二月から通っているのに、いっこうに症状が改善しない。
歯の根元に原因不明の痛み、この治療のために詰め物を外すと歯根が割れる可能性があるとか。
そうなったら入れ歯になるとかならないとか。
ずっと半年も様子をみているのだけれども……めまいがするほど憂鬱。

業務用スーパーで買い物してから帰宅。
午後からこまごまとした雑用。
なかなか仕事にまで辿りつかない。

二二時就寝。


こんなもの食べた!・・・14年08月11日

こんな映画を観た!・・・14年08月11日
【映画】『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』:DVDで鑑賞。

こんな本を読んだ!・・・14年08月11日
【本】『誘爆発作(1~4)』岡村星