月別アーカイブ: 2014年7月

【映画】『アメリカン・ハッスル』

弱みを握られた詐欺師が、FBIに協力して政治家をハメるため筒井康隆『富豪刑事』のような大掛かりなセットの芝居に付き合わされる話。
「本当の愛じゃない」と愛人に罵倒される詐欺師。
しかし、一目惚れも浮気も初恋も本質的な違いはない。恋愛というにはそもそも、根拠のないことに熱病に浮かされたようになることだから。
仏教やキリスト教など教義が体系化されているものも、新興宗教やカルト宗教も、宗教は本質的にイワシの頭を拝むようなものだから、本質的に違いがない。
同じように、FBIが政治家を捕まえるため元々なかった収賄事件をデッチ上げることと、主人公の詐欺行為とどう違うのか。

こんなもやもやする物語なのに、思いの外いい話で終わって驚く。
やっぱり主人公は、主人公である矜持を守らないとならないんだな。

【本】『手塚治虫対談集(1)』手塚治虫

さまざまな職業の人との対談集。手塚氏の文化人的な一面を見る。
横尾忠則氏との対談……僕が美術系大学に通っていた頃、氏の講演で伺ったことと同じことを手塚氏にも言っていてちょっと受ける。

「宇宙意識に目覚めないと、いまの世界は変わらない」
もう四〇年近く前から言っているねんな。
宇宙意識、宇宙意識。

【日記】14年07月17日 体重61.7kg

五時起床。

五時一三分より公園を四五分ジョギング。
明け方、雨が降っていたようで、打ち水された道路は涼しい。
寝起きが悪いのでいつも通り朦朧としながらヨタヨタ走り、汗にまみれ出す。
Amon Düül IIのアルバム「Tanz der Lemminge」を聴きながら走っていたのだが、ドイツのロックなのにイタリアっぽいな〜と思っていたら間違ってシャッフルを押してしまったようだった。
五曲めでEmerson, Lake & Palmerが流れてきてはじめて気づく。

朝食、チキンナゲット、湯葉のおさしみ、サーモンとアボカドとトマトとソーセージとコンニャクとサラダホウレン草のサラダ。
午前中、資料を読んでいる。
合間にホームページの更新、懸念していたカテゴリー構成の複雑な部分を修正する。
昼食、卵黄かけメカブ、トマトとコンニャクそうめん、シメジと豚肉とニンニクの甘辛炒め。
午後、ようやく資料が届いたので、受け取りに図書館へ向かう。
ついでに業務用スーパーなどで食材を購入。
夕方、洗濯機を放ったらかしていたこと気づいて、慌てて干す。

ひとつ歯車が狂うと仕事の態勢を元に戻すことがなかなか困難。
自分はこういう仕事に向いていないと思う。
じゃあ何が向いているか……何もない!

夕食、豆腐皮、コンニャク麺、豆乳にフルーツグラノーラ。

こんな本を読んだ!
『頭の体操(13)(15)(16)』多湖輝
『手塚治虫対談集(1)』手塚治虫

DVDでこんな映画を観た!
『アメリカン・ハッスル』

寝る前に外に雨が降っていて、洗濯物からただよってくる湿った匂いに悲しくなる。
二三時頃就寝。

【食】14年07月18日

朝食、ジャガイモとタマネギとベーコンのコンソメ炒め、豚コメカミの塩コショウ炒め、豆腐皮とトマトと生ハムとベビーリーフのサラダ。
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昼食、生ハムとトマトとベビーリーフのサラダ、ネギゴマかけ豆腐、鰻キモ 、マグロアボカド丼。

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夕食、豆乳にフルーツグラノーラ。
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【映画】『オール・ユー・ニード・イズ・キル』:ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞

漫画なら奥浩哉『GANTZ』とか小説なら筒井康隆『しゃっくり』とか三島浩司『ダイナミックフィギュア』とか映画で言えば『恋はデジャ・ブ』とか『ミッション: 8ミニッツ』など既視感のある要素が詰め込まれたアメリカ映画。
限定された空間で繰り返される箱庭的な作りがどことなく日本で作られたものを想起させる。

トムは自分と同じようなリープ能力を持っている女性と出会うが、彼女はリープ能力を失っている。
ここで、リープ能力を失っていることを本人が気づくことができるのか、という疑問が湧いてくる。
感覚的に気づいた……みたいなことも彼女は言うが、そもそもそういう能力を持っていたときも死なないと実感できなかったわけだから、失ったときに気づくことができるっておかしくないですか? 
死んでループしないと気づかないわけだから、ループしなくなったら気づかない。
だから永遠にわからないままなのでは?

あと、宇宙に流れる時間そのものをリセットするわけじゃなくて、選ばれた一人が時間ループを繰り返すわけだから、主人公がループするたびに未来の分岐が増えていくわけだよね。
ということは訓練中、主人公が再起不能のケガ後のヒロインに殺されリセットは、主人公の死体がある状況でヒロインだけが残される未来になるわけで……
主人公がたとえ宇宙人を倒すのに成功したとしても、今まで主人公に協力した誰も助からず、確実に生き残るのは主人公だけ。訓練を繰り返したぶんだけ人類が破滅した未来が増えてしまう。

ドラえもん『のび太の魔界大冒険』で、ドラミちゃんがタイムマシンで助けにくる。
しかしのび太は出来事が起こる前の過去へ逃げることなく、未来が分岐することないようにその現実で踏みとどまって戦う……僕はこれを初めて読んだとき頭がぐんにゃりした。
ジャイ子と結婚する未来を阻止するためにきたドラえもんの存在じたい矛盾になるやんけ、と。

過去を干渉するたび、ふえる未来への分岐。
もしいろんな時間改変もの作品が本当にあるのなら、当の本人が関知することのない、たくさんの不必要な未来を含む平行世界が、不燃ゴミのようにこの宇宙の外にうず高く堆積しているんだろうな。

【本】『手塚治虫エッセイ集(3) 』手塚治虫

いろんなメディアに掲載されたこまかいエッセイを集めている。
多角形の宝石のように切り取られた、手塚氏のいろんな面を知ることができる。

「転向マンガ家」
何度も何度も漫画を方向転換して(転向して)、そのたび非難を浴びながらも生き残って来た自負を書いている。
しかし今翻って手塚氏の漫画全集を読みかえすと、細かい表現の違いはあるけれども、物語に対するフェティッシュな愛情、読者への過剰なまでのサービス精神……など手塚氏が手塚氏たる核の部分は終生かわることがなかった、ように見受けられる。
ということはおそらく、その細かい表現の違いが、漫画の本質に関わることなのかもしれない。

【日記】14年07月18日 体重61.9kg

五時起床。
夜、ずっと雨が降り続けている。

朝食、ジャガイモとタマネギとベーコンのコンソメ炒め、豚コメカミの塩コショウ炒め、豆腐皮とトマトと生ハムとベビーリーフのサラダ。
朝からずっと資料を読み込んでいる。雑誌も含めると膨大な量。
昼食、生ハムとトマトとベビーリーフのサラダ、ネギゴマかけ豆腐、鰻キモ 、マグロアボカド丼。
午後から資料の中で使えそうなものをピックアップして自分なりにアレンジしていく。
夕方、編集部にラフを送り、ようやくオッケーが出る。
夕食、豆乳にフルーツグラノーラ。

いったん仕事の区切りがついたので、二週間ぶりに映画館へ行く。
自転車で向かう途中で雨がぱらついてきたので、駅から地下鉄で豊島園へ向かう。

一九時三〇分よりユナイテッド・シネマとしまえんでこんな映画を観た!
【映画】『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

地下鉄で最寄りの駅から出ると地面はびしょ濡れ。
自宅へ向かうこの瞬間だけ雨はやんでいるが、雲の内側に表面張力いっぱい雨水がたまっていそうな塩梅だ。
帰宅して部屋を片付け、寝室で本を読む。

こんな本を読んだ!
『「パズル」王様の知恵比べ―50の部屋の迷宮に挑戦!』多湖輝
サムロイドのもっと「考える」パズル』伴田良輔
『巨匠の傑作パズルベスト100』伴田良輔
『パズリカ』伴田良輔
【本】『手塚治虫エッセイ集(3) 』手塚治虫

二二時半就寝。
外はさめざめと雨が降り始めたので、網戸を締める。

【食】14年07月19日

朝食、タコとタマネギのマリネ、ネギゴマかけ豆腐、生ハムとサラダ菜とベビーリーフとジャガイモのコンソメ炒めとトマトのサラダにソーセージとチキンナゲット添え。
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昼食、冷かけご飯、サーモンと半熟卵とチーズとトマトとサラダ菜のサラダ、シメジの甘辛炒め、タコと玉葱のマリネ。

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夕食、コンニャクそうめん、豆乳にフルーツグラノーラ。

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【映画】『サブウェイ123 激突』

電車の中で乗客のノートパソコンからチャット中の画像がネット上に流されるが、それが何の伏線にもならない。意味が無い。現代にリメイクしたんだから、これは需要な要素だったのではないか?

ハリウッド映画だからこういうハラハラする演出は仕方がないにしても、身代金を持ってくる警察車両があまりにどん臭すぎる。
カーチェイスでもなくただ単に走って運んでいるだけで、タクシーにぶつかり、トラックにぶつかり、回転して高架橋から落ちてトンネルから飛び出してきた車に玉突き衝突。

ラスト、地下鉄の構内から出た犯人をあくまで追いかける主人公の執念が理解できない。
そこまで執着するほどの敵対もなかったではないか。人質とられているわけでもなく、親友を殺されてもいない。
まあハリウッド的なヒロイズムといえばそうだが、ただの鉄道職員なのに、最後は通行人の車を奪って犯人を追跡。しかも犯人は主人公が追わなければ捕まらなかったというわけでもない、普通に前後から警察に囲まれているわけ状態で、本当に主人公が命がけで銃を向ける意味がない。
トニー・スコット監督の、『サブウェイ123 激突』の次回作『アンストッパブル』
http://matsudanozomu.com/?s=『アンストッパブル』
は、似たような電車アクション映画でなおかつ主人公がそこまでやる動機がしっかり描けているので、この映画は予告編のようなものだと思ったほうがいいのかもしれない。
完結編は次の『アンストッパブル』でお楽しみ! という二部構成の映画。

【本】『手塚治虫対談集(2)』手塚治虫

二つのロング・インタビューが収録されている。
その二つとも鼎談相手の中に松本零士氏が入っている。そういえば対談集(1)にも松本氏が入っていた。エッセイの中でも何回か松本氏に言及している。
今まであまり意識しなかったけど、藤子・F・不二雄氏、藤子不二雄A氏、石ノ森章太郎氏、赤塚不二夫氏……などトキワ荘のメンバーより松本零士氏の方が手塚氏と関係が深かったのかな。
どうも僕の世代は『まんが道』の影響が強すぎて、手塚氏をトキワ荘に君臨する神のように思ってしまう。

巻末の「日本SFマンガの変遷」は、別冊奇想天外のバックナンバーで手元に持っていた。

【本】『手塚治虫漫画の奥義』手塚治虫

漫画の歴史と、手塚氏自身の歴史についてのロングインタビュー。
「マンガの将来を考える」の章は、手塚氏がいまの漫画の現状をどうとらえているのかを知ることができる貴重な資料。

「キン肉マン」に言及する手塚氏ってなんか面白い。

【日記】14年07月19日 体重61.7kg

五時起床。
あまりの寒さに仕事部屋の椅子に座ってまどろんで二度寝。

八時より公園を三七分ジョギング。
公園から出て帰路、イチョウ並木通りを通っているあたりから雨がぱらつき始める。
Amon Düül IIのアルバム「Tanz der Lemminge」を聴きながら走る。
う〜ん、何の印象も残らない。

<a href=”http://matsudanozomu.com/?p=8640″>【食】朝食、タコとタマネギのマリネ、ネギゴマかけ豆腐、生ハムとサラダ菜とベビーリーフとジャガイモのコンソメ炒めとトマトのサラダにソーセージとチキンナゲット添え。</a>
昨日通ったラフの下描きにとりかかるが、眠くてたまらない。
何度も気を失うように眠ってしまう。
<a href=”http://matsudanozomu.com/?p=8651″>【食】昼食、冷かけご飯、サーモンと半熟卵とチーズとトマトとサラダ菜のサラダ、シメジの甘辛炒め、タコと玉葱のマリネ。</a>
午後も下描きに集中できない。僕に向いている仕事ってなんなんだ、何もない……
<a href=”http://matsudanozomu.com/?p=8655″>【食】夕食、コンニャクそうめん、豆乳にフルーツグラノーラ。</a>

DVDでこんな映画を観た!
<a href=”http://matsudanozomu.com/?p=8681″>【映画】『サブウェイ123 激突』</a>

こんな本を読んだ!
<a href=”http://matsudanozomu.com/?p=8677″>【本】『手塚治虫対談集(2)』手塚治虫</a>
<a href=”http://matsudanozomu.com/?p=8679″>【本】『手塚治虫漫画の奥義』手塚治虫</a>

映画を観ながらも眠くてたまらない。
二一時、あまりの眠さに耐え切れず、早めに就寝。

【食】14年07月20日

朝食、タコと玉葱のマリネ、煮玉子とチーズとサーモンとシメジとトマトと レタスのサラダ。
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昼食、サーモンと海藻とトマトとレタスのサラダ、ビーフカレーライス、鳥 カツ。

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夕食、鮭、豆腐とゴマのスンドゥブ、生ハムとトマトとブロッコリとレタス のサラダ、チキンナゲットとハッシュドポテト。

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【映画】『セレニティー』

冒頭から何度も入れ子構造のドンデン返しを繰り返す。
タイトルまで入れ子構造ときたもんだ。
面白そうなのに、ちっとも面白くならない不思議。最後まで他人ごとのように画面を観ている。
方向性がはっきりせずモヤモヤとした展開、ラストもハッキリとしたカタルシスがない。

観終わった後で、この映画がドラマの続編だったことを知る。
しかしこの映画がつまらなかったのはおそらくドラマの続編だからではない。
そもそも単独の映画として魅力のないプロットだからだ。

……冒頭は面白くなりそうだったんだけどね。

【日記】14年07月20日 体重62.1kg

雨が降ったり止んだり。
寒さに何度も目覚める。
五時起床。
起きたはいいが、あまりの寒さで何もできず仕事部屋の椅子で二度寝。
昨夜八時間眠ったというのに……朝から損した感でじっとり。

八時二七分より公園を四二分ジョギング。
涼しいというより寒い。
走るにはちょうどいい温度かもしれない。
Arti E Mestieriのアルバム「First Live In Japan」を聴きながら走る。
普通に耳障りがいいが印象に残らない。

クイズイラスト、下描きの続き。
形を取るのは苦手、もっと若い頃に絵を頑張って描けばよかった。

午後、ようやく下描きが終わり、ペン入れから仕上げ。
仕上げの最中に激しい雨、雷。
周囲の建物に雷が落ちてヒヤヒヤする。
何とか脱稿。

映画を観ながら、眠気と戦っている。
観終わってすぐ寝室へ移動、二二時頃就寝。


こんなもの食べた!・・・14年07月20日

こんな映画を観た!・・・14年07月20日
【映画】『セレニティー』:DVDで鑑賞。

【日記】14年07月21日 体重62kg

五時起床起床。
あまりの寒さに何もできず、仕事部屋の椅子に座って二度寝してしまう。

五時五三分より公園を三六分ジョギング。
走っているあいだに太陽が雲間から顔をのぞかせ、冷えた地面が温まり公園は水蒸気で覆われる。
僕の進行方向の逆側から、老人が集団で歩いてくる。
よろよろとあるくさまはまさにウォーキング・デッド。
Banco Del Mutuo Soccorsoのアルバム「Darwin!」を聴きながら走る。
心地よい。嫌いでない、むしろ好き。

ブログを更新するつもりだったのだが、隣室の住人から音の苦情が出たので、音が迷惑にならないようなスピーカーをパソコンで探している。
そして時間が潰れる。

はっきりしない空模様だが、少なくとも雨は振りそうでないので業務用スーパーで買い物。
午後から晴れてきたので、洗濯物を干す。
相変わらず、日々の資料整理で身動きできず、馬鹿みたい。

二二時就寝。


こんなもの食べた!・・・14年07月21日

こんな映画を観た!・・・14年07月21日
【映画】『愛と追憶の日々 』:DVDで鑑賞。

【食】14年07月21日

朝食、煮玉子とチーズとトマトと海藻とサーモンとレタスのサラダ。豆腐の 冷かけご飯、鮭とチキンナゲット。
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昼食、鶏カツ、餃子、マグロとタマネギのマリネ添えアボカドとトマトとソ ーセージとレタスのサラダ。

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夕食、豆乳にフルーツグラノーラ。
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【映画】『愛と追憶の日々 』

正直、この映画はどう受け取ったらいいのかわからなかった。

本当に浮気したのか確証もないのに大騒ぎして実家へ変える主人公。そのくせ自分も浮気を始める。それも純愛を貫くわけでもなく、耐え忍んだ挙句の本当の愛を見つけたわけでもなく、普通の平凡な浮気。
バスルームで浮気相手と電話していて、入って用を足そうとする子供を邪険に扱うシーンは観ていられない。

主人公の母も何を考えているかわからない。
モテたい女子的な願望と年齢が折り合いをつけることができない、主人公と同じような感情が先に立つ女性の将来を描いている?

ラスト、主人公が唐突に悪性腫瘍で死の床に。しかし今までの流れで、好き勝手にやった因果応報だと思ってしまう。
死ぬ間際に息子を呼んで、
「お母さんのことが好きなのはわかっている」
という上からの物言いにもうんざり。

自分の父親がガンになったとき、見舞いに行ったら今までと変わらない態度と上からの物言いで、
「この人(父親)は最後までこんななのか……」
とうんざりして足が遠のいたことを思い出す。
ま、それも今から二〇年前、普通に父親はガンが完治してピンピンしてるんですけどね。

【食】14年07月22日

朝食、カレーライス、トマトと生ハムとレタスとサラダほうれん草のサラダ 。
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昼食、餃子、ネギゴマかけ豆腐、マッシュポテトと豚ひき肉のグラタン、焼 き鯖、生ハムとサラダホウレン草とソーセージとトマトのサラダ。

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夕食、豆乳にフルーツグラノーラ。
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【映画】『オアシス』

あくまで僕の偏見なのだが……韓国映画は、
「こんなに自分は相手のことを思っているのにどうしてわかってくれないんだ!」
という思いの押し付け、すれ違いを描いていることが多いように思われる。

この映画も、そういう思いの押し付け、すれ違いが物語の主軸だ。
脳性麻痺のヒロインに対する主人公の一方的な思い。いきなり求愛するまでの段取りが性急かつ一方的。何故かヒロインはその気持を受け入れる。

途中で、主人公が兄の身代わりで刑務所に入っていたということがわかってくる。彼を疎ましく思うと同時に何かあるとかばおうとする家族にとって主人公は、自分たちの罪を一身に背負う原罪のような存在。
同じように、家族から隠されるように日当たりの悪いアパートに住まわされているヒロイン。彼女の家族はあきらかに障害を持ったヒロインを恥じている。しかし彼らはヒロインのために用意された障害者用の設備のいいマンションで生活しており、高い水準の生活を維持しているのは彼女のおかげなのだ。
主人公とヒロインは二人とも似たもの同士なのだ。

しかし二人が結ばれようとしたとき、
「こんなに自分は相手のことを思っているのにどうしてわかってくれないんだ!」
今度は、主人公とヒロインに対して周囲の無理解の攻撃にさらされる。
純粋な気持ちを理解できない社会、家族は、障害者をレイプしようとした犯罪者として主人公を扱う。主人公は警察に逮捕される。ヒロインの訴えをちゃんと聞くことなく、家族と警察は調書をレイプとして受理する。
ヒロインは抗議して暴れるが、
「こんなに自分は相手のことを思っているのにどうしてわかってくれないんだ!」
その行為自体も、レイプされて悲しがっている、興奮しているとしか見てくれない。

……このボタンの掛け違いが今日の日韓関係を象徴しているようで興味深い。

【本】『手塚治虫エッセイ集(4) 』手塚治虫

紀行文中心のエッセイ集。
宇宙観から地球観へ、そして徐々にピンポイントで世界の各地を旅した話に移行していく。
手塚氏が、南米やイースター島へ精力的に旅行していた頃、古代宇宙飛行士説を唱えたデニケンの超古代文明本がベストセラーになっていて、手塚氏の旅行記もそれを意識したものになっている。
同時期に発表した『三つ目がとおる』は超古代文明にまつわる漫画だったが、手塚氏は超古代文明ブームをフィクションと捉えており、あくまでそれを現代文明の比喩として描いたことがこの旅行記の眼差しではっきりとわかる。

【日記】14年07月22日 体重62.2kg

五時起床。
何とか二度寝せず行動を開始することができる。

七時八分より公園を四一分ジョギング。
もうこんな時刻から日差しが強い。
昨日は久しぶりに雨が降らなかったので、本格的な暑さの予感。
Banco Del Mutuo Soccorsoのアルバム「Io Sono Nato Libero」を聴きながら走る。
普通にいい。

ここ数年の自分の行動を考えなおし、リスクマネジメントができていなかったことを実感。
自分の時間を他人に安売りしないよう自戒する。
昼前に市場で買い物。
午後から漫画のプロット。
エアコンのない部屋。
暑いが、風が吹いておりまだ耐えられないほどではない。
頑張ろう。

二二時就寝。


こんなもの食べた!・・・14年07月22日

こんな映画を観た!・・・14年07月22日
【映画】『オアシス』:DVDで鑑賞。

こんな本を読んだ!・・・14年07月22日
【本】『手塚治虫エッセイ集(4) 』手塚治虫

【食】14年07月23日

朝食、チーズとソーセージとトマトとレタスのサラダ、ネギゴマかけ豆腐、マッシュポテトと豚ひき肉のグラタン、甘辛シメジ炒め。
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昼食、マッシュポテトと豚ひき肉のグラタン、鶏モモのケチャップ炒めとサ ラダ菜とトマトのサラダ、ハヤシライス。

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夕食、豆乳にフルーツグラノーラ。
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【映画】『ピラニア3D』

関係なさそうな事件をきっかけにして、事件が社会に波及していく、その広げ方が抜群にうまい。

水面下に潜むピラニアに気づかない主人公の視点と、主人公の母親である事件をいちばん俯瞰できる立場にいる保安官、主人公と彼女の視点と交互に映していく。

ピラニアに襲われているとわかった後、水辺で若者のパニックがエスカレーションしていく。
ステージのワイヤーが切れて飛び、水着姿の女性がたすき掛けに切断されずれた上半身だけ水中にドボン!
助けようとして向かってきたボートにぶつかって頭がチョーン!
もはやピラニア関係ないやんけ、と笑い転げる。
よくできたスラップスティック。

これだけの阿鼻叫喚もちゃんと一定のルールがあるから混乱しない。
因果応報どおり道徳によろしくないことをした人はより悲惨な最期を、そして主人公の縁遠い人から順番に死んでいく。

【本】『手塚治虫対談集(3)』手塚治虫

漫画家、クリエイター中心の対談集。また松本零士氏と対談している!

●この本でも『キン肉マン』に何度も言及。

●星野之宣氏、大友克洋氏の絵は麻薬だが、描きやすいとも言う。疲れたらつい、大友氏のタッチがでてしまうとも。

●ラスト、石ノ森章太郎氏との対談、手塚氏の死後に掲載されたもの。対談中に胃を全部切除したことなど話している。脾臓の調子も悪いとか。
こういうものを描きたい、まだ描きたいことがたくさんある……手塚氏はこれから自分が描く予定の作品をずっと語っている。
それは自分の末期癌である容態を知らされていなかったからというよりも、死が近いことを薄々気づいているからこその焦りと無念のように見受けられる。
石ノ森氏と二人して憂いていることが、漫画のファッション化。最近の漫画家は気楽に描いて鬱憤がないように見えるとのこと。核戦争後を描くことはむしろ簡単、陳腐。白紙にはなんでも描ける。ファッションとしての舞台だ。近未来こそ描くことが難しい……

【日記】14年07月23日 体重62.4kg

五時起床。
早起きしたのに、また机にうつ伏し二度寝してしまう。

七時一二分より公園を四一分ジョギング。
七時になるともはや暑い、そして日差しが痛い。
Camelのアルバム「Mirage」を聴きながら走る。
インストゥルメンタル中心、クラシックやジャズやロックというより何かポール・モーリアを連想させる。
こう来て、こう格好いい展開が重なって……そこはベタに落ちるんか〜みたいな。

蝉が鳴く季節になって嬉しい。僕の友達は蝉だけだから。

午前中、部屋周りを片付けてから漫画のプロット。
昼食前、業務用スーパーで買い物。
午後も漫画のプロット。
エアコン無しの部屋が暑くなってくる。
今日は久しぶりに漫画だけに集中することができた。
もっと頑張らなければ。

寝室で本を読んでいると眠くなってきて、二一時就寝。


こんなもの食べた!・・・14年07月23日

こんな映画を観た!・・・14年07月23日
【映画】『ピラニア3D』:DVDで鑑賞。

こんな本を読んだ!・・・14年07月23日
【本】『手塚治虫対談集(3)』手塚治虫

【本】『 手塚治虫エッセイ集(5)』手塚治虫

キネマ旬報、パンフレットなど映画関係のエッセイ中心。
『人類創成』のアノー監督との対談を取材風に手塚氏自身が描いているのだが、人間性が垣間見えて、非常にイイ。

(アノー)「黒澤明はすばらしい!」
(手塚)「日本だからって提灯持ちはいいよ」
(アノー)「いや、ほんとだ。ぼくは『デルス・ウザーラ』のすごさにひかれて、『人類創成』を思い立ったくらいだ。(中略)」
(手塚)「『将軍』はどうですか」
(アノー)「いや……もうとても」と、アノーは顔をしかめて「最悪!」

【本】『アニメーターズ・サバイバルキット』リチャード・ウィリアムズ

レッスン1! 音楽を聴きながらの創作をやめよう! 
でも昨日読んだ手塚治虫氏のエッセイでは、仕事場で流す音楽のため音響設備にどれだけ金をかけたかということが書かれていて、まあ人それぞれだよね、と思う。
どんなジャンルであれ、意識を高く持つことが必要という象徴的な事例で、解釈は人次第ということか。

走る、歩くという基本的な動きの説明だけで全体の半分近く費やされている。ここで、漫画を描く上でも参考になるいくつかの素晴らしい示唆を発見することができた。

僕は今まで漫画を描いてきたにも関わらず、絵に動きという概念がないまま何となくやってきたので、目からウロコが落ちる思いだった。

【本】『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』岩崎一郎

僕はアルコールもタバコもギャンブルもやらないが、それは依存症になりやすく弱い自分を自覚しているからであって、何かのきっかけがあれば負のスパイラルに入って抜け出せなくなる。今もそういう状態だ。

この書籍は、どうすれば依存や悪い習慣から抜け出すことができるか、自分でコントロールする方法について、脳科学の見地から具体的に書かれている。

タイトルからもっとスピリチュアルな、あるいは自己啓発的なものを想像していたのだが、その手の本が「前向きに考える」「悪口を言わない」などを前提に話を進めていくことにくらべ、この本は脳の機能を詳しく調べるとそういう「前向き……」なことをしたほうが脳のダメージが少なくて済むという結論に至る……そんな逆の流れが興味深い。

昨今の脳科学の進展は、目覚ましいものがあると感慨深い。アハ!

メモ:
●行動の九割は意志と無関係。

●習慣は、特定のシグナルがくると自動的に反応する。
朝→シャワー→着替え 

●習慣を変えるためには、潜在意識に訴えるのがよい。

脳は、目にした字の影響を受けやすい
味の強さは自体は変わらないが、味の心地よさは変えることができる。
EX.味の素を、
グルタミン酸ナトリウム→味気なく
濃厚でおいしい→味の心地よさが高くなる

EX.ダイエットなら
・食事のときにお気に入りの食器に移し替えてみる
・よい思い出の音楽や自然の音など
など五感に訴える環境で食事する。

●習慣に根性論はいらない。
EX.マシュマロの実験
1:歌を歌う、一人ゲームをする、目を閉じるなど、注意を別の方向に向ける。
2:マシュマロを塩辛い硬いものだと思ったり、頭の中でイメージを操り、工夫して誘惑に負けないようする。
∴「意志力」を鍛えるためには、「根性」よりも「想像力」を使ったほうが、余り無理をしないで習慣や行動を変えることができる。

●考えは紙に書くだけで扱いやすくなる。
自分の考えを紙に書く→
捨ててしまう:比較的忘れやすくなる
取っておく:意識に残りやすくなる

●苦手なこと
自分主観で想像する:苦手意識が強くなる
客観的な第三者視点で状況を想像する:苦手意識を取り除きやすい

●新しい習慣は、二〇〇回繰り返さないと身につかない

●習慣化するためには、脳が快になるような達成感が得られないと難しい

●ドーパミンが習慣化を促進:アミノ酸のチロシン→チーズ(パルメザンチーズ)、納豆、カツオ→習慣化を促進したい、ストレス状況下で集中したいときに有効。

●三日坊主をなくす方法
1:行動をきっかけにする。(逆に時間をきっかけにするのは有効でない)

2:きっかけ行動にする行動はわかりやすく特徴的なものを。
EX.起床、お風呂、食事……

3:行動の流れに注意を払う。
EX.電車に乗ったら英会話を聞く、など。流れ作業にしやすいもの。

4:協調計画を作る。
EX.ダイエットのとき、甘いモノを食べない→半分だけ食べる。美味しいものは週三回のご褒美の日に……など。

5:メッセージを使う。
定期的にメッセージを確認する。

6:自分の行動を管理する、もしくは記録をつける。

●計画を達成しやすいように前日あるいは事前に用意をする。

●人が行動を変えるときじゃアクション六〇秒以内の反応が大切。
早起きそのものが快になるよう、六〇秒以内に脳に刻みこむようにする。
EX.起きたらすぐに好きな音楽を聞く。
EX.スタンプカード方式

●習慣逆転法:癖をしていないときは褒めてもらう。
・アメとムチでなく、アメとアメなし
・イメージトレーニング→自分の癖が出る場面をイメージしてやめるところもイメージ。

優先順位
1:誘惑のない環境を作る。

2:その習慣ができないように別の行動をする。

3:詳細な記録をつける→自分を客観的に見る行為。

●自分のあやまちを認め、人を赦せる状態になると、痛みやストレスなどの感覚が和らぐ→依存症などの習慣を断ち切るためには、人生の意義を見い出し納得することも必要。

●海馬は一日七〇〇の細胞が新しくなる。

●習慣を変えるには身体を動かすことが一番。ただし、自発的でないとストレスホルモンが分泌される。

●脳を変える秘訣は、運動・食事・人間関係・考え方の四つ。
運動:有酸素運動は脳を活性化する。

食事:頭がよくなる食べ物オメガ3→魚に含まれている。逆にジャンクフードは麻薬と同じ。

人間関係:悪口は猛毒…子供のとき悪口を頻繁に聞く環境ほど、不安、鬱が多い。

考え方:感謝すると脳の厚みが増す。感謝日記をつけてみる。

【日記】14年07月24日 体重61.8kg

五時起床。

五時より公園を四四分ジョギング。
霞む空、サウナのように空気が熱い。
Camelのアルバム「Mirage」を聴きながら走る。
格好いいかと思ったら、何かベタな、そっちに行くか〜って方向に曲が収束するからズッコケそうになる。

朝から漫画プロット。
午後も漫画プロット。
サウナのような自室で汗にべたつく身体に耐えられず、何度も何度もシャワーを浴びる。
夕方、食材を買うために市場へ買い物。
会計を終えて外に出ると、土砂降り、激しい稲妻……一時間以上、軒下で呆然としている。
目の前の鉄塔に雷が落ち、周囲は凄まじい光と轟音に包まれる。
それでも雨は止みそうにないので、豪雨のなか自転車を飛ばして帰宅する。
びしょ濡れ。
そんなこんなで映画を観る時間が無くなってしまう。

二二時就寝。


こんなもの食べた!・・・14年07月24日

こんな本を読んだ!・・・14年07月24日
【本】『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』岩崎一郎
【本】『アニメーターズ・サバイバルキット』リチャード・ウィリアムズ
【本】『 手塚治虫エッセイ集(5)』手塚治虫