備忘ログ」カテゴリーアーカイブ

あんなことこんなこと、本や映画や夢や食べ物のことなど、様々な日々の出来事を記ログしています。
数年前から物忘れがひどくなってきて、何でもかんでもメモしないと不安になってきました。
ここは僕の第二の大脳皮質、記憶を司る場所です。

【日記】15年03月01日(日) 体重59.7kg

学生時代は好んで聖飢魔IIを聴いていたのだが、ここ数年は「地獄への階段」「THE OUTER MISSION」以外あまり聴かなくなった。
部屋の掃除中に、ふと思い出してデビューアルバム『悪魔が来たりてヘヴィメタる』を聴く。
「悪魔組曲作品666番ニ短調」の「<第一楽章>STORMY NIGHT」が妙によくて、ハマってしまう。
iTunesで違うバージョンを購入して聴き比べながら掃除機をかけたり、雑巾がけをして絶唱。
久し振りにカラオケに行きたくなる。

疲れていて定刻に布団から出ることができず八時半起床。
外を見ると寂しい雨が降っていて、朝からテンションが下がる。
仕事をする気が起こらないので、仕方なく部屋を片づけている。
途中からこうなったら徹底的に片づけようと、大掃除になる。

午前〇時就寝。

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【本】『人類が知っていることすべての短い歴史』ビル・ブライソン

人類が人類であることを構成するあらゆる自然科学の発展の歴史をエッセイ風に描いている。
八〇〇ページ超え、軽く辞書のようだ。

アインシュタインがあの数百年あるいは一〇〇〇年単位の快挙だった相対性理論の発見のあと、人生の半分を有意義でないことの研究に費やしたことを知り、そんな天才ですら誤るのだから僕みたいな凡人ならなおさら……と未完成過ぎる人類の知性に対して諦観し、あとほんの少しの安心する。

たかだか一〇年前の本だが、ここに書かれていることの幾つかはもう陳腐化している科学の進歩のはやさがなかなかに感慨深い。

【日記】15年03月02日(月) 体重60.0kg

スーパーの隣のレジにて。
「領収書の宛名はカタカナで……」
そう言う母親に(幼稚園児ぐらいの)子供が駄々をこねる。
「カタカナは嫌だよ漢字にしようよ」
「漢字だったら難しいでしょ! 何でカタカナ? ひらがなは駄目なの?」
「ひらがなも嫌だよ」
「あんた、カタカナもひらがなもちゃんと書けないじゃない!」
沸点が低いのか母親は激高して叫びだす。
その子供がなぜカタカナにこだわるのか聞いてみたい気がしたが、母親が周囲が引くぐらい大声で怒鳴っているので早々にスーパーを退散する。

五時起床。

FF13をプレイ。二四時間→二六時間半。
ストーリーを円滑に進めるためにはある程度のクエストをクリアしなければならないようで、ネットで情報を見ながらクエストをこなしているうちに時間が過ぎていく。
しかしその間はメインのストーリーは進まない。
一本道のストーリーが途中でこういう変な方向修正をするのも悪い意味でFFらしい。

午前中、買物に出る。
日差しが暖かく、コート無しで歩いてもさほど寒さが気にならない。
午後から、明日帰郷するため荷物をまとめ始める。
二一時就寝。

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【日記】15年03月03日(火) 体重60.7kg

人の名前や数字はおぼえられないけど、乗り合わせた乗客、すれ違った人の顔を無意味に記憶してしまい忘れられなくなって困る。
帰郷途中、関ヶ原付近で窓の外の風景を見ていると、一七年前の一九九八年の夏、米原駅から関ヶ原の間の前の席に立っていた女性の顔が唐突に蘇ってくる。
人の顔やその場の状況を容易には忘れることができないので、油断すると僕は記憶の中を漂っている。
それはときとして地獄のようだ。

三時起床。
あわてて朝食を食べ、家を出る。
夜の街を駆け抜け練馬高野台駅より池袋駅行き西武池袋線始発に乗る。
池袋で青春18切符を購入、JRに乗り換え鈍行でひたすら西を目指す。
花粉症のためゴーグルとマスクを着用、呼吸が苦しく頭が朦朧とする。
人気の少なくなった関ヶ原付近で、車内で自分のつくったお握りを頬張ると思いがけずおいしい。
一四時半に高槻駅に到着、駅前開発で変わり果てた自宅へ向かう道を歩く。
実家は寒い。
疲れで何もできず自室のベッドで本を読んでいると眠くなってきて……二三時就寝。

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【本】『かもめ・ワーニャ伯父さん』チェーホフ

チェーホフは初読。
『桜の園』が吉田秋生「櫻の園」(映画化された)の元ネタということは知っている。
あと最近読んだ、ふみふみこ『さくらの園 』も『桜の園』のオマージュらしいが、何しろ『桜の園』を読んでいないのでわからない。

読んで身につまされ痛々しい。
『かもめ』の主人公トレープレフのラストのような勇気もない、ワーニャ伯父さんがごとく偏屈な中年になった自分は、それでもこの現実を生きていかざるを得ない。
一〇代のときはそんなこと思いもしなかっただろうし、この小説の意味を実感することもできなかっただろう。
そんな気持ちを理解できることが、いいことなのかどうなのか……

それでも、生きていかざるをえないのだ! 

【本】『竹取物語』星新一

星新一氏の翻訳本は、他人が訳したものを氏の名前だけ貸すケースが多いらしいので警戒して読み始める。
読んでみて安心、これは他人作ではなく、『できそこない博物館』や『進化した猿たち』のように創作論と絡めて描いている実に星新一的な視点の入った新約と言ってよい『竹取物語』。
主観が強い(解釈が個性的な)読み物けれども、星新一ファンあるいはSFファンなら読んで楽しいはず。

【本】『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』フィリップ・K・ディック

数年ぶりの再読。
それまでは中盤までのわかりやすさに比べてラストのわかりにくさといったらない……という印象だったが、今回読んでみてこのラストが当然の帰結と納得。
意識的か無意識的かわからないけれども、ジョーゼフ・キャンベル『千の顔を持つ英雄』に沿って物語が作られている。
「ニューロマンサー」の影響も感じるがそれはよく考えたら逆か。
読んだ順番が逆だからいつもこんがらがってしまう。

この小説に関しては時期をおいて再読するごとに自分の理解が深まったことを実感できる。 
読書量と国語力はやはり比例するのだ。

【本】【漫画】『竹取物語』池田理代子

かぐや姫はUFOで地球に送られたというSF的設定、月の世界からの使者もUFOで訪れる。
なのにこの『竹取物語』の大筋は池田理代子氏なりに解釈して表現されたものではなく、日本の古典文学を漫画で読みやすくしてみましたという程度のアレンジ。
何故、SF的要素を入れたのだろうか。
かぐや姫が地球上に赤ん坊の姿で転送されたのが謎なことと同じぐらいの謎。

【日記】15年03月04日(水) 体重61.4kg

実家でひどい頭痛になったので
「頭痛薬ないか?」
と親に聞くも、
「うちは頭痛になる人いないからそんな薬ないねん」
とのこと。
どんなうちだよ……ってか僕も上京する前は頭痛にならなかったんやったっけ?

いつものように定刻の五時に起床しようとするが、あまりの寒さで起きることに挫折。
八時過ぎまでベッドでうとうとしている。

自室で作業をしていると、入れ代わり立ち代わり母と姉が部屋に入ってきて携帯とパソコンの使い方を聞いてくるので集中できない。
ジョギングへ行くつもりだったが、面倒くさくなってきたので諦める。

二二時半就寝。

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【日記】15年03月05日(木) 体重60・7kg

実家三日目……相変わらずペースがつかめず朝寝坊(俳句みたいだ)。

朝あまりの寒さで布団から出ることができずに八時起床。
この寒さで起床するためには、鉄の意志、起きやすい環境、体質……の三つが必要。
三つのうち二つを何とかすればクリアできる。
体質はすぐに変えられないとしても、環境は、暖房や照明や目覚ましを工夫すれば何とかできそうだ。
あとは起きるための、鉄の意志……自分の心をコントロールすることはなかなかに困難だが、早起きしてテンション上がるご褒美を用意しておくといいかもしれない。
そうなると手っ取り早いのはゲームをすぐプレイできる環境を用意することか。
(いま現在ハマって時間を取られるゲームがないことは不幸中の幸いだ)
ゲームで早起きできる生活にソフトランディングさせてから、朝型の体質に徐々に変えていく……という計画を夢想している。

ずっと部屋にこもっている。
午後に外出、ipod用のケーブルや鼻に塗布するクリームを購入して帰宅。
ついでにお菓子を買ってきて貪り食べる。
帰郷した当日から体調が悪かったのだが、今日はピークに達し、頭痛で身動きが取れなくなる。
夜、母が近所の薬局で薬を買ってきてくれた。

二三時就寝。

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【日記】15年03月06日(金) 体重60.7kg

日本海側のとある駅前の寿司屋にぶらりと入り、お手洗いに入ると……何とまさかのくみ取り式!
手を洗うための蛇口にはホースがついていてさらに先端には水鉄砲、壁に「これで流してください」の貼り紙。
用を足した後は便器に乗った排泄物を水鉄砲で射ち、便槽に落とすシューティングゲームだ。
ある意味水洗トイレだけれども、水鉄砲で手を洗えない……

今日も早起きできず八時起床。
五時に目覚ましを止めてからすぐ部屋を照明で明るくしてガンガン暖房をつけ起きる態勢を整えていたのだが、部屋があたたまるまでの間いったん布団に戻りうとうとしているといつのまにか眠ってしまい、目覚めると三時間経過していた!

一〇時に家を出て、日本海側へ父の運転する車で家族旅行。
姉を車でピックアップして、日本海に向かって車を走らせる。
暑いほど晴れていた空が、トンネルをくぐって日本海側に出ると豹変して曇天。
どんより白黒まだらの空、日本海の彼方から吹きすさぶ風で凍えそうだ。
入った寿司屋の主人に聞くと、日本海側は冬の間いつもこうだとか。
(帰宅してから調べると日本各地の年間日照時間は1500時間から2200時間、世界平均の約2500時間より短い)
太陽電池を(現実的なレベルで)限界まで増やしても、日本では原子力発電所一基ぶんがやっとみたいだ。
太陽光が原子力の代替エネルギーになることは現実的にかなり難しい。

帰り、車は南へ向かい、滋賀県から琵琶湖の西側をまわって山科を通り、名神の山崎インターから降りて一九時に帰宅。

二三時に布団に入るが、睡眠導入につまづき朝まで眠れない地獄のような時間を過ごす。

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【日記】15年03月07日(土) 体重60.6kg

「あなたは松田望さんです」
「お前こそ誰だ!?」
「私はSiriです」
……とおかんの前でSiriを使ったひとりコントをしていると、
「こんにちは、やすこです」
と横から話しかけてくる。
「やすこさんは知りません」
と返事されて
「いや、この人まだ私知らんみたいやで」
おかんはテンション上がっている。

九時起床。
全身に蕁麻疹が広がっている。
実家に戻り普段と違う食生活でも蕁麻疹があらわれるということは、自宅にある特定の食材に反応しているのではなく、なにか根本的な体質変化かもしれない。

今日はずっと部屋にこもってパソコン作業だけで明け暮れ。
二三時就寝。

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【日記】15年03月08日(日) 体重60.7kg

半日かけて大阪から東京へ向かって横断。
それにしても静岡県は長い……東海道線の体感移動時間のほとんどが静岡県だ。
釈迦の手の上の孫悟空のように「世界の端まで来たぞ!」と思ってもまだ静岡、僕は静岡の上で踊らされている。

四時起床、四時半自宅を出る。
夜半まで降り続けた雨がやんでいる。
始発に乗って一路、東京を目指す。

代々木まで予定通りに移動したのだが、代々木で地下鉄に乗り換えたとき誤って別方面の電車に乗ってしまい、気が付くと築地市場。
またあわてて引き返すも大幅に時間のロスをして帰宅。
数日間家を空けていたので冷蔵庫の中は空っぽ、買物に行こうとして外を見ると薄暗い夕方。
この時刻は逢魔が時といっておばけに遭遇する確率が高い。
出歩くことを断念、そのまま家にこもっている。
疲れもあって、何もすることなくダラダラ時間を過ごし、二三時就寝。

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【本】『果しなき流れの果に』小松左京

三年ぶりの再読。
やはり読書一度目は確認にしか過ぎない、再読以降からやっと理解できるようだ。
いかにして人間を超えるかというニーチェ的なテーマが包有されている。
それは同時期の『二〇〇一年宇宙の旅』と内容のシンクロニシティがあり、時代が反映された作品だったことがわかる。
宇宙と宇宙から新しい宇宙が生まれるイメージは、さながら超弩級マクロな止揚(アウフヘーベン)。

小道具(電話など)は古くなっているが、この小説で扱われている本質的な問いかけはちっとも古びていない。
これからもずっと普遍的に読み継がれるテーマ。
そしてこの小説に描かれている未来(二〇一八年)は今からあと三年後……

【日記】15年03月09日(月) 体重61.4kg

雨の日は泣いていないのに悲しくなる。

五時起床、ということでようやくいつも通りの生活のリズム。

FF13をプレイ。二六時間半→二八時間半。
ミッションをこなすことが苦痛で仕方ない。
何でここ数年のゲームはミッション(クエスト)なんか出てきたかなあ。
やりこみ要素を増やして長時間遊んでもらおう、ということだと思うが、

昼過ぎから雨降りのなか外出、公園前図書館へ寄ってから病院をはしご。
耳鼻科にて、アレルギー界のカリスマ(そんな見出しの新聞記事切り抜きが待合室の掲示板に貼られている)に懸案の蕁麻疹のことを聞いてみると、原因が花粉症の可能性が高いとのこと。
薬を処方していただく。
続けて歯科へ。
詰め物をしている歯が欠けてまたその上から詰める。
歯ぐきも若干削ったので痛み、血が止まらない。
疲れきって一九時前帰宅。
夜、蕁麻疹が出てきたのでアレルギー薬を飲む。
うっすらと眠くなってきて二三時半就寝。

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