備忘ログ」カテゴリーアーカイブ

あんなことこんなこと、本や映画や夢や食べ物のことなど、様々な日々の出来事を記ログしています。
数年前から物忘れがひどくなってきて、何でもかんでもメモしないと不安になってきました。
ここは僕の第二の大脳皮質、記憶を司る場所です。

【映画】『ザ・タウン』

銀行強盗団のリーダーであるベン・アフレック(が演じるダグ)は自分が襲った銀行の女支店長に身分を隠して接近、恋に落ちる。
その間にも繰り返す銀行強盗、ベン・アフレックは自分の生き方に疑問を持ち始める……

ベン・アフレックは、街の(そして親の代から)からみあう因果に無自覚だったのだが、女支店長である彼女と知り合って成長、因果を断ち切らなければならないと努力を始める。
しかし自分自身が因果にどっぷり浸かっていて逃れることができない。

それでも最後はなんとか抜け出すことに成功するのだが……そこから先、僕はあまり納得がいかなかった。
彼が抜け出すための代償でたくさんのひとが傷つき死んだのに(しかも銀行強盗先の女を騙してセックスしているのに)、彼は無傷で新天地にたどりつき、彼女に送金することで自分の罪悪感の一部を浄化……ちょっとムシがよすぎる。

因果の輪がベン・アフレックの部分だけ閉じなくて居心地が悪い。

【映画】『グリーンマイル』

老人ホームの外へ毎日長時間の散歩を繰り返すその老人は、過去、看守をしていたときに奇跡の力を持つ死刑囚と出会っていた……

刑務所を舞台にした本編は興味深くはあるが想定の範囲内、周囲がいうほど感動的でなかった。
人の死の尊厳をないがしろにした者には報いがある、ということだろうか。

むしろ直接的に描かれていないことこそが興味深い。
体中に弾痕が残る死刑囚コーフィはどれだけ長い期間生きて悪意に晒されてきたのだろうか。
死ぬなら一人で死ねばいいのに、コーフィは何故周囲や主人公を巻き込む道を選んだのか。
善意でコーフィの言葉に従って手を握った主人公が何故報いを受けなければならないのか。
ならばネズミは何の報いなのか。

納得のいく答えが出なくて口の中がもやもやしている。
変なハエみたいなやつ吐きそう!

【日記】14年10月23日 体重58.7kg

五時起床。
眠気と必死に闘いながらかろうじて仕事部屋までたどり着くが、あまりの寒さに机にうつ伏し二度寝してしまい目覚めると七時。
それからずっと一日中、進まないネームと格闘する。

一五時三五分より公園を三二分ジョギング。
Holger Czukayのアルバム「Movies」を聴きながら走る。
……ピンと来ない。

二二時半就寝。

               ◇

こんなもの食べた! 14年10月23日

こんな映画を観た! 14年10月23日
【映画】『グリーンマイル』:DVDで鑑賞。

【食】14年10月23日

朝食、グリーンカレーライス、ローストビーフと煮玉子とトマトとチーズとキャベツのサラダ。

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昼食、鶏皮餃子、サツマイモ、カジキマグロ、しそとサーモンとトマトと海藻とレタスのサラダ。

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おやつ、ヨーグルト。

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夕食、豆乳にフルーツグラノーラ。

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【本】『NOVA+ バベル』大森望(編)

現代日本の第一線SFにいる人達の作品を集めたアンソロジー。
円城塔、月村了衛、酉島伝法、野崎まど、長谷敏司、藤井太洋、宮内悠介、宮部みゆきなど。

短篇集、特にいろんな人の作品が集められたアンソロジーは、短編ごとにいったん作ったリズムをまたイチから作り直しながら読むので、覚悟がいる。時間がかかる。
読書会のため、何日かかけて読了。

これがいまの日本SFなのか……
(あるいはそれを象徴するいくつかの方向性なのか)

小学校のときにジュブナイルSFを読み始め、中学高校時代は筒井康隆全集から世界SF全集とどっぷりSF漬け、しかし大学に入るとSFから少し離れサブカルを読み出し、数年前からまた本格的にSFを読みなおし始めたそんな僕のSFに対するスタンス。
このアンソロジーを読んで自分がSFが好きなのかどうかよくわからなくなってきた。

興味深い作品もポツポツあるが、全体を通してツボでない。
自分がドンピシャで好きなのはSFでなく、SFと隣接する何かなのだろうか。
幻想に通じる叙情的かつノスタルジックな光景、
破壊的なまでグロテスクな描写、
ギャグ漫画に通じるアクロバティックな発想……
そういういくつかのツボにかすっているものは面白く感じるが、現在の日本SFを象徴するような作品はあまり好きでないようだ。
逆説的に言えば、そんな僕でも興味を引くツボがそれなりにあるということが現在の日本SFの多様性なのだろう。

【日記】14年10月24日 体重58.2kg

五時に起床するが、今朝も粘着質な眠気に布団から出ることが出来ずに二度寝してしまう。
結局八時起床、ひどい罪悪感。

ずっと一日漫画のネーム。

一六時一六分より公園を三五分ジョギング。
夕暮れの街並み。
公園を一周りして帰宅する頃には、地平線近くのビル群に太陽が隠れている。
Pink Floydのアルバム「The Piper At The Gates Of Dawn」を聴きながら走る。
いま聴くとちょっと古い感じもするが、ゆよんゆよん感がいい。
中毒になりそうだ。

二三時就寝。
               ◇

こんなもの食べた! 14年10月24日

こんな本を読んだ! 14年10月24日
【本】『NOVA+ バベル』大森望(編)

【映画】『スペースキャンプ』

青少年向けの体験学習スペースキャンプに参加した少年少女たち。彼らが搭乗したスペースシャトルは手違いで打ち上げられてしまう……

マスコットキャラクターのロボットが活躍し過ぎため、子供向けの部分が強調されすぎてしまった。
ここがもう少し控えめな演出だったら、リアリティラインを上げることが出来たのに。
整合性ある展開がロボットのせいで崩れて残念。

全体尺の半分近くを使って打ち上げまでを描いている。
しかしそれが冗長でなく、きっちりと登場人物の葛藤を説明し伏線を張っている展開なので好感が持てる。

打ち上げられたスペースシャトルに一人だけ大人が乗っているため、これは子供だけは無理だろ!というところは大人の的確な指示で乗り越える。
途中で大人は負傷して途中退場、最後のおいしいところは子どもたちに託す。
クライマックスはそれぞれの子供達に見せ場があってどの登場人物に感情移入しても納得がいくように仕上げられている。
スパッ!と終わらせているラストもいい。

子供向けだが製作者のこころざしの高さを知ることができ、感動!

【日記】14年10月25日 体重58.7kg

五時起床。

八時に家を出て新大塚の図書館へ向かう。
開館前に到着してしまい、待合室で少し時間を潰してから入館。
そのあと新宿三丁目へ向かい、昨夜読んだ書籍
【本】『NOVA+ バベル』大森望(編)
の読書会に参加。

同じ趣味なのにこんなにも違うものの見方をするものか……
同じ仕事で違う趣味で違うものの見方はよくあることだが、
逆に同じものの見方をする人と違う趣味なら?
女性と付き合うなら、友達でいるのなら? おそらくこういう部分はわかりあえないんだろうな。
様々に異なる位相レベルの人間関係を考える。
おそらくこういうところが自分の本の読み方(キャラクター、人間関係で物語を捉えるところ)とつながっているのだろう。
となると僕にとってSFは、物語(人間関係)を拡大縮小デフォルメ物理的化学的変化を促す媒介物質用具である要素が大きい。

主催者冬木糸一氏の開催レポートはこちら。
http://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2014/10/25/220542

一三時に読書会終了、世界堂に寄ってから帰宅。
頭を切り替え午後はずっと漫画ネームの続き。

一五時二八分より公園を二九分ジョギング。
おやつの時間少し過ぎたばかりの時間なのにもう夕暮れ。
公園広場で日本の利き酒イベントが開催されていて、横目に見ながら走る。
Pink Floydのアルバム「A Saucerful Of Secrets」を聴きながら走る。
インストのゆよんゆよん感に浸りながら走る。

二二時半就寝。
               ◇

こんなもの食べた! 14年10月25日

こんな映画を観た! 14年10月25日
【映画】『スペースキャンプ』:DVDで鑑賞。

【日記】14年10月26日 体重58.2kg

五時起床。
窓の外に広がる青空を見て、今日も生きていこうと思う。

六時四三分より公園を三六分ジョギング。
冷たいが澄み切った空の下を走る心地よさ。
Pink Floydのアルバム「More」を聴きながら走る。
悪くない。

夕方、自転車で三鷹へ向かう。
クロッキー会に参加。
頭が痛くてうまく描けない。
懇親会でまた自分の嫌なところを発見。
自転車でフラフラになって帰宅。
昼間のことがぐるぐる回る。
自分の脳の中から逃げ出すことができず、ここ(自分の頭の中)は牢獄だ!ということに気づく。
瞬間、布団から飛び起き真っ暗な壁を見つめている。

               ◇

こんなもの食べた! 14年10月26日

【食】14年10月26日

朝食、鶏胸肉の唐揚げ、ジャガイモとベーコンのバター炒め、煮玉子とトマトとレタスのサラダ。
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昼食、焼き鮭、サツマイモ、アスパラベーコンのおひたし、トマト添えタコとセロリと玉ネギのマリネ、チーズとマッシュポテトと豚ひき肉のグラタン。
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夕食、パン。
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【日記】14年10月27日 体重57.5kg

ずっと一晩熟睡できず、半覚醒状態でずっといやなことが頭のなかをぐるぐる回り続けている。
布団の中に潜っていても眠れなくて辛いので四時に寝室から出る。

七時一二分より公園を三三分ジョギング。
薄ぼんやりとした空。
Pink Floydのアルバム「Ummagumma」を聴きながら走る。
あまり印象に残らない。

一日中ひどく憂鬱、部屋にこもり時折奇声を上げる。
二三時就寝。

               ◇

こんなもの食べた! 14年10月27日

こんな映画を観た! 14年10月27日
【映画】『スペースシャトル2025』:DVDで鑑賞。

こんな本を読んだ! 14年10月27日
【本】『発狂した宇宙』フレドリック・ブラウン

【本】『発狂した宇宙』フレドリック・ブラウン

二〇年ぶりに再読、その時の印象と同じ。
普通につまらない。
一九四九年、今から六五年前の多次元SF、発表当時はそのアイデア自体が斬新だったのだろうが……あまりにも使い古されすぎて解説の筒井康隆氏が激賞する面白さを今は片鱗も味わうことができない。

そもそもストーリーがいきあたりばったり風でとりとめなく感じる。
同じフレドリック・ブラウン氏の『火星人ゴーホーム』『七三光年の妖怪』にアイデアの経年劣化をさほど感じないのは、構成がよく練られており物語的な感動で底上げされているからだろうか。

【映画】『スペースシャトル2025』

地球上空、スペースシャトル内で何かの心理実験が行われていて、隊員が地球上っぽいどこかに転送され、それぞれ個人個人のトラウマと関係している死を遂げていき、チェスっぽい進行で隊員が消えていくのはその出来事の大枠が主人公と父親のチェスに関わるトラウマに関係しているからで、何とか現実に戻ったのもつかの間、いつの間にかまたスペースシャトル内の時間がループを始め、気づいているのは主人公だけ……って何やねんこれは! 

低予算映画で工夫している部分は理解できるけれども、芸術っぽく逃げることなくエンタメにして欲しかった。