芳醇な物語世界に耽溺することができたことに感謝。
しかしプロットが錯綜しすぎて一読では完全には理解できなかった。
かなり詳細な人物相関図をメモしながら読んだんだけどなあ〜。
あとがきで作者がこの物語の伝えようとすることの肝を書いていることに驚く。
ヤングアダルト向けだから?
え〜かえって値打ちなくならない?
読者的にはありがたいけれども……
五時起床。
外は雨、僕を見下ろしている神様の涙。
部屋にこもって漫画の下描き。
午後、雨が止んできたので外出、駅前のショッピングモールへ。
コンタクトレンズを作るために眼科に入る。
コンタクトレンズを目に入れるなければならないのだが、反射的に目を閉じてしまい、何度繰り返しても駄目で、一時間半頑張って三個無駄にしたけれども、結局目に入れることすらできず作れなかった。
横では小学生やおばあさんすら説明聞いてすぐに入れていた。
コンタクトレンズすら入れることができないなんて……
免許取得に一年半かかったり、球技がまるでできなかったり、数学の証明問題の概念が理解できなかったり、他人が普通にできることをまるでできなかった自分の今までを思い出し、黒い気持ちに包まれる。
一六時四五分からユナイテッド・シネマとしまえんで映画鑑賞『エベレスト 3D』。
鑑賞後、公園前図書館に寄ってから一九時半に帰宅。
少しだけ下描きの続きを描いて二二時半就寝。
五時起床。
七時六分より公園を三八分ジョギング。
日の出直後、地平線すれすれから照らす日光が樹々を垂直に照らす。
イチョウ並木、大半の葉が落ちてそれでも残っている葉を太陽が照らし、さながら金色のイルミネーション。
赤橙黄緑……この時刻の樹々は光が強く、奇跡のように美しい。
Focusのアルバム『Hamburger Concerto』を聴きながら走る。
美しい旋律に涙腺が刺激され、ボロボロ泣きながら走っている。
一週間溜まった些末な日常のこと、洗濯や部屋片付けなどを終えるともう昼前。
ギリギリまで原稿のペン入れして夕方から外出、四谷でデッサン会に参加してクロッキーにいそしむ。
毎回描いていて自分の手の動かなさに打ちのめされるけれども、数年前にクロッキーを再開したときの絵と比べると少し上達していることがわかって少し安心する。
二二時帰宅、二三時就寝。
五時起床。
七時四二分より公園を三五分ジョギング。
キンキンに冷えた青空。
Frank Zappa & The Mothers Of Inventionのアルバム『One Size Fits All』を聴きながら走る。
午前中は読書会のための読書、読み終わってから読書メモ。
合間にスケジュール遅れがちな原稿のペン入れ。
一三時過ぎ外出、新大塚の図書館に寄って本の返却貸出の後、新宿三丁目で下車、絶版SF読書会に参加。
課題本『ドクター・アダー』。
こんな機会でないと読むことができない、かなり癖の強い小説。
新宿駅近くの中華料理屋「達磨」で懇親会。
二一時過ぎ帰宅、二三時就寝。
五時起床。
今朝はジョギングを我慢して原稿のペン入れ。
朝九時に家を出て、一〇時に渋谷の文化村ミュージアム到着。
朝イチで渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで「ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生」を鑑賞。
一時間強鑑賞して帰宅。
たいそう刺激を受けて久しぶりに油絵を描きたくなる。
学生時代、ルネッサンス期の油絵の描き方:グレース技法(多めの画用液で溶いた透明感のある絵具を塗って、下の色を活かしながら描く)を勉強していたのだが、ハイライトの部分を不透明の白を混ぜて手前に描くことによって画面上に擬似立体感を作ることができる。
意外とそのハイライトの白が、実物を見ると絵の具が盛り上がるほど置いていることに驚く。逆に言えば手前が暗くて奥が明るい画面の場合、構図的に奥の画面のほうが絵の具が盛り上がって見える。具体的に言えば手前の暗い山より奥のハイライトの空のほうが絵の具的に手前に盛り上がっているのだ。
遠近法的には引っ込んでいるはずの空が、近づいて鑑賞すると絵の具が盛り上がって見えるから感覚的に手前に見える。
また離れて見ると遠近法的による視覚効果で引っ込んで見えるようになる。
学生時代はグレーズ技法で描かれた実物の絵画を観る機会が少なかったので改めて知るとすごく不思議。
で、帰宅して漫画の原稿の続き。
チングリ返しされている男性の絵をペン入れ。
夕方に原稿のペン入れが終了、スキャンしてパソコン上で作業。
一旦仕事を終わらせて二三時に布団に入る。
Bunkamuraザ・ミュージアムにさえ行かなかったら今日中に仕事終わらせることできた……と意味のない後悔。
疲れているにもかかわらず睡眠導入がスムーズにいかず、深夜まで苦しい時間を過ごす。
夜が怖い。
(一巻の感想)へんてこいな〜。このレベルのリアリティラインでも昔は許されたんやな〜スケバン刑事より現実味がない。
(全巻通しての感想)一般的に読者を牽引する物語の力は、ストレスとその後のカタルシスだけれども、この漫画の場合圧倒的にストレスが多い。僕の個人的な印象で言うと里中満智子や萩尾望都や山岸凉子など女性作家の大御所は極端にストレスに傾いているようだ。男性は単純だからストレスは極力少なく読後にスカッとするものを求める……ということなのだろうか。どうなっているのだろうとすごいスピードで読み進んでも気持ちのいい展開になることはほとんどない。不条理小説のように主人公は悪手を選択、悲惨な結果になっていく。感情移入がほぼできなかった。
五時起床。
浅い睡眠をとったことで起きるとかえって疲れている。
起きて早速原稿仕上げの続き。
九時過ぎに完成、編集にメールで脱稿。
一〇時一分より公園を三八分ジョギング。
涙がでるほど美しい紅葉。
若いころは日本の四季に思い入れがなかったけれど、年をとったせいか、無性に愛おしく感じる。
FRUUPPのアルバム『The Prince Of Heavens Eyes』を聴きながら走る。
仕事にかかりきりで冷蔵庫の中が空っぽ。
駅前のショッピングモールへ買い物に行く。
夕方から新宿へ打ち合わせ、以前取材で同行させていただいたSさんと五年ぶりの再会。
帰宅してイラストのラフを描き始めるけれども眠気で作業に集中できない。
早めに寝ることにして二一時半寝室に入る。
帰宅途中の並木道……黄色い。
五時起床。
外を見ると激しい雨が降っている。
八時に外出、駅までの僅かな距離で土砂降りの雨を浴び、靴の中に水がたまりズボンがびしょ濡れて冷たい。
練馬の耳鼻科で寒さに震えている。
一〇時半に大泉学園駅前の歯科へ向かう。
治療が終わって外に出ると思いのほか暑い。
何処かの建物から暖房が漏れているのかと周囲を見るが、そういう様子でもなく、雨上がりに極端な暖気が流れ込んだようだ。
帰宅してしばらくして外に走りに出る。
一四時五八分より公園を三九分ジョギング。
ジャージで走っているとすぐに汗でびっしょりになる。
初夏のようなありさまだ。
それもそのはず、帰宅して気温を確認すると二三度。
Genesisのアルバム『Nursery Cryme』を聴きながら走る。
Genesisも最初に聴いたときは少し物足りなかったが、繰り返し聴くとどんどんいい塩梅になってくる。
二二時就寝。
五時起床。
七時三八分より公園を四〇分ジョギング。
曇りがち……でもところどころ青がまだらに見えていて完全な曇りでもない、意図のはっきりしない空。
Genesisのアルバム『Foxtrot』を聴きながら走る。
お腹のプヨンとしたゼイ肉が取れない。
ダイエットを始めてもう三年目。
始めて半年で一五キロ落ちた後はなかなか体重が下がらず、ランニングを始めて合計二五〇〇キロ走る。
減った体重は四キロ。けれども計算上では二五キロ減るはずだった……
逆に言うと計算が正しければあと数年で僕は消滅するところだった。
そわそわして落ち着かず、何もできない。
部屋片付けに集中できない。
夕方から外出。
池袋の世界堂、新大塚の図書館に寄ってから四谷でクロッキー会に参加。
ちょっとうまくなったかなと思ったらすぐまた自分の手の動かなさに自信を無くす。
一歩進んで一歩下がる。
いっこうに絵が上達しない。
二二時帰宅、見上げると自宅である集合住宅にクリスマスっぽいイルミネーションがきらめいている。
見渡すと周囲の集合住宅もすべてそんな装飾が施されている。
浮かれているようでどうにも恥ずかしい。
二三時就寝。