カテゴリー別アーカイブ: 僕の描き方

デジタル漫画がどうやってできるのか意外とみんな興味あるみたいなのでここで公開してみようと思います。
ここで書かれた方法はおもに一〇年前のもので、それ以降どんどん変えています。
最近はデジタルに見えないように作るのがデジタルの醍醐味だよね、と『ホーホケキョ となりの山田くん』みたいな境地を模索しています。

【描き方】漫画ができるまで(デジタルの方法)

僕の漫画がどうやってできるのか意外とみんな興味あるみたいなのでここで公開してみようと思います。
今回は詳しいことは先送りにして、まずはざっと漫画がどうやってできるか説明します。

のぞむよしお名義で作品をつくるとき…

まず、二人で打ち合わせしてだいたいのプロットを作ります。
それをもとにしてよしおがシナリオを書いてきます。

よしおのシナリオ

のぞむよしおが教室で話をしている。
のぞむ「ほんでお前、誰のおめこ舐めたいねん?」
(註}・・クラスでは誰が好きかという意味)
よしお、頬を赤らめながら「好きな人なんておらんよ・・・」と照れる。
のぞむ「ふん!もったいつける程の男か!言えや〜!」
中村、胸ポケットをおさえる。
のぞむ「お前どうせ生徒手帳に好きな女の写真でも挟んでんねんやろ!」
中村「挟んでへんわ!」
のぞむ「見せろや〜!」
ぽろっと生徒手帳が落ちる。
中村「やめろや〜!」
拾おうとするのぞむと、もみ合いになるのぞむよしお。
「やめたれや〜!」と声がする。

そのシナリオをもとにして僕がネームを描きます。
コマ割の関係や物語の前後関係を考慮し、演出は多少変えたりします。
ネーム

ネームにオッケーが出たら、よしおとポーズ撮影です。
のぞよし漫画の登場人物には全てモデルがいます。

ポーズ撮影が終わると、ネームをスキャナでパソコンに読み込でいきます。
次に読み込んだネームにPhotoshopを使って、ポーズ撮影した画像をレイヤーで重ねていきます。
これが原稿の下描きになります。
(1ページにつきだいたい1時間かかります)

下描きをプリントアウトして、原稿用紙にトレースしていきます。
(これも1ページにつきだいたい1時間かかります)
ペン入れした原稿

完成した原稿をスキャナで読み込みます。
原稿に、さきほど仕上げた原稿の下描きの画像から人物の色を重ねていきます。
重ねた画像に色調補正かけたのが下です。

背景を重ねていきます。
背景を重ねた原稿

スピード線や集中線などの効果線を重ねます。
効果線を入れた背景

擬音とモノローグを重ねます。
これで原稿は完成です。
(仕上げ作業も1ページにつきだいたい1時間かかります)
僕はこのまま原稿をグレースケール・600dpi・保存形式はpsd(レイヤーは統合済)で脱稿します。

雑誌に掲載されるとこんな感じになります。
(週刊ヤングジャンプ2004年 No.4『舞い戻ってきた性的人間』より抜粋)

最後におまけで漫画の背景の作り方。
背景はPhotoshopアクションで作っています。
こんな感じです。

このPhotoshopアクションを使うとこの背景が‥‥
元画像

一瞬にしてこうなります。
画像処理後

付記 2009年11月
更新したPhotoshopアクションはこちら
Adobe PhotoshopCS2、Macで作成。
(ZIPで圧縮したデータをダウンロードできます)